ササキ ヒロム
- 入賞履歴
- チャンピオンズリーグ2025 福岡 マスターリーグ 優勝
- 第6期ポケカ四天王
- ポケモンジャパンチャンピオンシップス2022 マスターリーグ 準優勝
- 入賞履歴
- チャンピオンズリーグ2025 福岡 マスターリーグ 優勝
- 第6期ポケカ四天王
- ポケモンジャパンチャンピオンシップス2022 マスターリーグ 準優勝
01
ポケカを始めたきっかけ
大学のポケモンサークルが 2度もポケカの縁を繋いでくれた
- ポケカを始めたきっかけを教えてください。
最初に触れたのは小学生高学年のころでした。近所にあった横浜国立大学のポケモンサークルが、学園祭の際にポケカのデッキ貸し出しをやっていて遊ばせてもらえたんです。学園祭は年に2回あって、友だちと一緒にポケカ目的でよく遊びに行っていました。その後は1度ポケカから離れてしまったのですが、大学生になったときに自分もポケモンサークルに入りまして。そこで先輩からポケカをやらないかと誘ってもらったことで、またポケカに触れるようになりました。
- ポケモンサークルと縁がある人生ですね。
横浜国立大学のポケモンサークルがとにかく雰囲気が良かったんですよ。その印象がずっとあったので、ポケモンサークルがある大学を選んで入学したんです。子どものころに遊んでくれた横浜国立大学のお兄さんお姉さんたちがいなかったら、もしかしたらいま僕はポケカをやっていないかもしれません。そう考えると本当にありがたいですね。
ポケモンカードそのものを楽しんでいる
- 競技としてポケカを意識しだしたのはいつごろからだったのでしょうか。
最初はサークル活動の一環として大型大会にも参加しました。たしか「チャンピオンズリーグ2019 東京」だったと思います。その後も大会には出続けているのですが、意識が変わったタイミングがあまり明確ではなくて。最初の戦績が2勝3敗だったのですが、それから3勝3敗、4勝3敗、5勝3敗……と出るたびに1勝ずつ増えていったんです。ちょっとずつ強くなっているという実感はありつつ、でも対戦だけではなくポケカをただ集めたり、みんなと話し合ったりしているのを楽しんでいる自分もいて。じつは競技に専念というのは、いまでも考えたことがないのかもしれません。ずっとポケモンカードのぜんぶを楽しんでいるという感覚なんです。しいて言えば、「チャンピオンズリーグ2022 京都」でTop32に入ったぐらいからでしょうか。これがあったから「ポケモンジャパンチャンピオンシップス2022」での準優勝にも繋がったので、転機を挙げるならばあそこだったかなと思います。
02
得意なデッキ
笑顔あふれる和やかな雰囲気で 相手への嫌がらせを緩和……?
- 得意な戦いかたを教えてください。
どんなデッキを使うにしても、相手の嫌がることをするというのはひとつ共通した戦いかたかなと思います。より細かいスタイル的な話でいうと、終盤で一気にサイドを取って逆転するような戦いかたが好きです。純粋に、勝ったときに気持ちいいんですよ。プレイ中も「こういう勝ちかたができたら気持ちいいな」って考えることはままあって。その通りに決まると凄く嬉しくなるんです。
- ササキ選手と言えば配信卓でも笑顔で楽しそうに対戦される印象があるので、対戦だから当然とは分かっていつつも相手の嫌がることをするという言葉に何かギャップを感じてしまいます(笑)。
もしかしたら、和やかな雰囲気でごまかしているのかもしれません。もちろん、相手が嫌がることを積極的にするのはゲーム中だけですからね!
ササキ選手が人前でスーツを着る理由
- ササキ選手といえば大会に出場する際にスーツを着用されているイメージも強いです。
最初は、社会人になって初めてチャンピオンズリーグに参加する際に仲間たちみんなでスーツを着て出ようっていうノリだったんです。それが思いのほかしっくりきて、いまとなってはトレードマークのようなものと意識して着用するようになりました。
- お友だちといっしょに始めたことだったんですね。
スーツというのは仲間と相談して決めたことなんですが、何かしらユニフォームみたいなのを着て出ようと考えたのは、じつはヨネダタクヤ選手の影響がありまして。当時からヨネダタクヤ選手はいつもジャケットを着られていて、フォーマルな雰囲気がかっこよくて憧れていました。なのでちょっと似たところではあるのですが、僕らはスーツにしようと(笑)。
03
デッキ作りで
大事にしていること
苦手な相手に勝つための対策を 汎用性の高いカードから選択する
- デッキ作りで大事にしていることを教えてください。
正直なところ、デッキを1から作り上げるのは苦手なんです。だからポケカ四天王直伝のデッキレシピを考えるのは毎度苦労していました。基本的には人が組んだものをカスタマイズして使うことが多いですね。その際に大事にしていることがふたつあります。ひとつは、サポートを多めに採用すること。というより、気付いたら多めになっているという方が近いのですが。
- もうひとつは?
苦手なデッキに勝つ方法を考えて、そのために必要なカードを採用することです。とくにやや不利くらいの相手への対策です。「これさえあれば勝てる」というカードを、なるべく汎用性の高いものの中から見つけて採用することが重要だと思っています。たとえば「チャンピオンズリーグ2025 福岡」で使ったデッキには、緊急ボードを後から追加しています。これは2進化ポケモン中心の相手に対して、スボミーが後攻の最初の番からワザ「むずむずかふん」を使いやすくするためですが、緊急ボードであれば2進化ポケモン以外の相手にも無理なく活用できます。
04
一番思い出に残っている
大会、使用したカード
苦々しい後悔の記憶と 優勝の喜びを増幅させた戦友の一言
- いちばん印象に残っている大会は何ですか?
2019年のシーズン1か2のシティリーグで、予選最終戦で大きなプレイミスをして負けてしまいました。その試合がいまでもずっと頭から離れないんです。お互いに山札切れを狙うデッキどうしの対戦で、相手のヤミラミのワザ「そくばく」でサポートを使わせてもらえないまま僕は何もできなくなって負けてしまいました。本当はその前の番にグラジオを使ってサイドからカウンターキャッチャーを持ってきておけばヤミラミをベンチに戻すことができたんです。その選択肢を考慮したうえで、当時の僕は「つぎの番でいいか」と判断してしまって。それが本当にトラウマになっています。
- 気付いていたのに、というのは余計にダメージが大きそうですね……。逆に良かった思い出は何かありますか?
それはやっぱり「チャンピオンズリーグ2025 福岡」で優勝できたことですね。じつは1年前の「チャンピオンズリーグ2024 福岡」でヤマノタケル選手と話していた際、彼が「悔しい思いをせずに帰れる人は、優勝したひとりだけだ」というようなことを言っていたんです。その言葉が心に残っていて、そのひとりにようやくなれたんだと思うと、喜びもひとしおだなという感じがしました。まぁ、遡れば「ポケモンジャパンチャンピオンシップス2022」ではそのヤマノタケル選手に負けたせいで、僕はあと一歩のところで悔しい思いをしたわけで。その君が僕にそれを言うのか、と当時は思いましたけどね(笑)。
05
好きなカードとその理由
好きな要素の詰め込みセット メッソン&ジメレオン&インテレオン
- 好きなカードを教えてください。
どれかを選ぶとするなら、特性「うらこうさく」のインテレオンですかね。「ポケモンジャパンチャンピオンシップス2022」で使ったオリジンパルキアVSTARのデッキにも入っていましたし、思い入れもあります。でもインテレオン単体というよりはメッソン、ジメレオン、インテレオン、そして特性「クイックシューター」のインテレオンも込みの並びがめちゃくちゃ好きなんですよ。
- 箱推しみたいな感覚、分かります。
「うらこうさく」に限らず、山札から好きなカードを手札に加えるっていう効果のカードが好きなんです。それに加えて、相手のポケモンにダメカンを乗せられるカードも好きなんですよ。それらを内包している2種類のインテレオンおよびジメレオンに加えて、メッソンもワザ「どんどんよぶ」でベンチにポケモンを展開できるしで非の打ち所がないですよね。
06
よく行くジム
ポケカ仲間3人でルームシェア 練習環境は最高だが、ひとつだけ悩みも
- よく行くジムはどこですか?
つくばにあるカードショップMycalinksにはいつもお世話になっています。ほかにはGEKIRIN 金町店やプレイジム TOKYO、らぐなろっくゲーミングによく通っていて、だいたい月に2~3回くらいの頻度でジムバトルに参加しています。
- ジムバトルのほかに、普段の練習はどのようにされているのですか?
すこし前からポケカ仲間3人とルームシェアを始めたので、自宅が練習環境としてかなり整っているんです。なので仲間たちとの練習がメインですね。僕自身も助かっていますし、すでに彼らの成績が目に見えて上がってきているのも嬉しくて、モチベーションもかなり高いです。ただ、僕はもともと朝型の生活をしていたのですが、仲間に合わせてすっかり夜型の生活になってしまったのだけが最近の悩みです(笑)。
次世代のため、ジュニア育成に意欲的
- ポケカプレイヤーとして今後やりたいことは何かありますか?
ジュニアの子たちの育成に力を入れたいなと思っています。じつは先日まで教師として勤めていたこともあって、教えること自体が大好きなんです。すでにお子さん向けのティーチングイベントも開催させてもらっていますし、小学校で授業の一環としてお話しさせてもらう機会もありました。今後も積極的に活動をしていきたいと考えています。
- このインタビューを読んでくれた方の中にも、ぜひ教えてほしいというジュニアのプレイヤーや親御さんは少なくないのではないでしょうか。
もしそうなら、嬉しいですね。
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