イジツ カナメ

入賞履歴

  • 2022年CL2022 横浜 マスターリーグ 優勝
  • 2022年CL2022 愛知 マスターリーグBEST16
  • 2021年CL2022 福岡 マスターリーグBEST8

ポケカを始めたきっかけ ポケカを始めたきっかけ

初出場のCLでBEST8に入賞!
その後も負け知らずの超大型ルーキー

ポケカを始めたきっかけを教えてください。
友だちから誘われたのがきっかけです。「スターターセットVMAX リザードン」を買って、友だちといっしょに対戦していました。
最初はそのお友だちとの対戦がメインだったと思いますが、大会に出始めたのはいつごろからですか?
最初の1年くらいはジムバトルにも出たことがなかったのですが、ふと思い立っていっしょにジムバトルへ行ってみたら、ふたりとも全勝できたんです。それで「あれ、もしかして俺らイケるんじゃね?」と盛り上がりまして、その後はジムバトルによく行くようになりました。その流れで大型大会にも出てみようということになったのですが抽選になかなか当たらず、CL2022 福岡でようやく初参加できました。そこでなんとBEST8に入ることができ、そこからは優先出場権を取り続けています。
初出場でBEST8は完全にイケてますね(笑)。しかもそこから毎回優先権出場権を得ているとのことで、本当に凄いことだと思います。

得意なデッキ 得意なデッキ

ミュウVMAXデッキの使いかたに自信アリ
デッキ圧縮と頂への雪道対策が超重要

得意な戦いかたを教えてください。
初出場のCL2022 福岡、そのつぎのCL2022 愛知、そして優勝したCL2022 横浜とすべてミュウVMAXのデッキを使っているので、ミュウVMAXデッキでの戦いかたはかなり熟知している自信があります。
この使用率と実績を見れば、ミュウVMAXといえばイジツ選手と言っても過言ではないでしょう。とくにどんなことを意識しながらプレイしていますか?
とにかく早い段階からデッキ圧縮をしていって、終盤に引きたいカードを必ず引けるようにしておくことです。CL2022 横浜の決勝戦でも、最後の番に残りの山札をぜんぶ引ききれるくらい圧縮できていました。最後の勝負どころで必要なカードを絶対に引けるように意識しています。また、頂への雪道への対策もかなり入念に行っています。相手が頂への雪道を出してくる可能性のあるデッキなら、毎回の番必ず、つぎの番に頂への雪道が出されたらどうするかを考えながらプレイしています。

デッキ作りで大切にしていること デッキ作りで大切にしていること

デッキパワーを少し妥協してでも
とにかく安定感を重視した構築に

デッキはどのように作っているのでしょうか?
安定感をもっとも重視していて、どんなデッキを作るときでもCLの予選9回戦を戦い抜くことを想定して作ります。9戦のうち1戦事故ってしまうのは許容範囲ですが、2戦事故ってしまうようなデッキは絶対に作らないです。2回負けたら決勝トーナメントには上がれなくなってしまいますので。
その1回と2回の差はどんなところで判断するのでしょうか。
実際に組んでみて、ひたすらひとり回しをして確かめます。ひとり回しをするときに対戦相手役のデッキを用意する方も多いと思いますが、僕はデッキ1個で自分の理想とする動きが安定して再現できるかどうかをくり返しチェックしています。その方が効率よくたくさん回せますからね。
そこまで安定感を求めるようになったのは何か理由があるのでしょうか。
初めて参加したシティリーグでレックウザVMAXのデッキを使っていたのですが、そのときは構築力も足りていなくて、デッキがぜんぜん回らずに負けてしまったんです。自分のやりたいことができずに負けてしまった経験から、何よりも安定感をいちばんに求めるようになりました。特定のデッキに対して強力な対策カードを1枚だけ採用する、いわゆる「ピン刺し」もなるべく避けて、デッキのコンセプトとなる動きを安定させるカードを多く採用するようにしています。

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毎週日曜日は草ソフトボールで汗を流す

ポケカ以外に趣味はありますか?
草野球のソフトボール版みたいな感じで、草ソフトボールのチームに入っていまして、毎週日曜日はソフトボールの試合をするのが趣味ですね。
草野球はよく聞きますけど、どうして草ソフトを選ばれたんですか?
父親が草ソフトボールのチームをやっていて、そこに入らせてもらったからっていうのがいちばんの理由ですね。あとは野球よりもソフトボールの方が塁間が短いぶん、走る距離やボールを投げる距離も短くなるので、年をとっても続けやすいっていうメリットはあるみたいです。

一番思い出に残っている大会、使用したカード 一番思い出に残っている大会、使用したカード

運を味方につけなければ
決勝トーナメントには上がれない

いちばん印象に残っている大会は何ですか?
やっぱり優勝したCL2022 横浜が思い出深いのですが、初出場だったCL2022 福岡も印象に残っていますね。初めて出たCLでいきなり決勝トーナメントに上がれたというのが嬉しくて。
プレイヤー名鑑のインタビューをしていてもなかなか聞かない話です。
あの日は運がよかったです。デッキがぜんぜん回らなくて「終わった……」と思っていたら相手も事故っていたという試合が2、3回ありました。事故った試合で順当に負けていたら、決勝トーナメントには行けてないですね。正直、構築自体はあまり良くなかったと反省しています。
そうやっていい結果を残したにもかかわらず冷静に反省できるのが強さなのでしょうね。
CL2022 横浜に関しても、すべての試合で運を味方につけたと言っていい内容でした。予選1回戦では相手のボスの指令がサイド落ちしていなかったら負けていたでしょうし、じゃんけんも強くて全13試合のうち10試合で先攻を取れています。しかも決勝トーナメント上がってからの試合は全部先攻でしたから、完全に持っていましたね。

好きなカードとその理由 好きなカードとその理由

ハイパーボールは可能な限り温存すべし
不要なカードをトラッシュできる効果が強い

好きなカードを教えてください。
ミュウVMAXのデッキを使うときにハイパーボールをとても大事にしているので、1枚選ぶならハイパーボールですかね。
ハイパーボールを大事にするというのは具体的にどういうことなのでしょう?
たとえば、ハイパーボールを使って「フュージョン」のポケモンを持ってくればゲノセクトVの特性「フュージョンシステム」で山札から引ける枚数が増えるという状況だったとしても、僕は可能な限りハイパーボールを温存するようにしているんです。というのも、ハイパーボールを残しておけば、中盤のカミツレのきらめきのような不要になったカードをトラッシュできるので、重要な局面での「フュージョンシステム」がより効率的に使いやすくなるんですよね。
なるほど、不要なカードをトラッシュする効果に重きを置いているんですね。
CL2022 愛知の決勝トーナメントで、中盤に「フュージョンシステム」を使って3枚引いたら3枚ともバトルVIPパスだったことがあって、その試合は負けてしまったんです。そのときもハイパーボールがもし手札に残せていれば、不要なバトルVIPパスをトラッシュして手札を減らし、再度「フュージョンシステム」が使えていたかもしれません。それくらいハイパーボールは重要なカードだと考えています。

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最後までデッキを回し続ける工夫に注目

今後、大会では配信卓でプレイする機会があるかもしれませんが、視聴者に注目してほしいポイントはありますか?
僕は毎回の番サイドを取るくらいスピード感のあるプレイが好きで、絶対に動きを止めずに最後まで走り切ることを目標にしています。だからといって、強引に山札を引きに行くわけではありません。ハイパーボールの話でも言っていたように、中盤以降も動きを止めないように、むしろ安定感を重視した立ち回りを心がけています。なので、その試合で僕がどれだけ動き続けられるのか、そして最後まで動き続けるためにどんな工夫をしているのかにも注目していただけたら嬉しいです。

よく行くジム よく行くジム

イジツ選手とマッチングするチャンスも!
高槻のジムバトルに参加しよう

よく行くジムはどこですか?
駿河屋高槻店トレカ館とカードボックス高槻店の2店舗にいつも通っています。どちらもポケカを始めたころからずっとお世話になっているお店です。
その2店舗に行けば、けっこうな確率でイジツ選手とマッチングしそうですね!
ジムバトル自体は平均したら週4回くらい行っていますし、確率はそこそこ高いかもしれません(笑)。ただ、最近はジムバトルに参加する人が増えているので、そういう意味ではマッチングはしづらいかもしれませんが。

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あの藤井聡太五冠とも縁のある和菓子屋

お仕事は何をされているんですか?
大阪の高槻市で「銘菓の里 井づつ」という昭和20年創業の和菓子屋をやっています。東京の専門学校で学んだ後にそのまま東京のお店で修業をして、5年前くらいに家業を継いだ形です。
和菓子屋さんって普段どんなスケジュールでお仕事されているんですか?
朝は6時くらいから仕事を始めて、夕方4時半とかには終わります。その後は6時からジムバトルに参加するっていうお仕事がありますね(笑)。家のすぐ近所にジムバトルをやっているショップがあるので、ポケカをプレイするのにかなり理想的な環境で働いている気がします。
和菓子屋さんとしてお仕事してきた中で嬉しかったことはありますか?
2022年1月に行われた将棋の王将戦で、藤井聡太五冠が対局中のおやつとしてうちのいちご大福を注文してくれたんです。そのおかげで大量に注文が入ったりもして、いろいろな意味でありがたかったですね。