買ってもらったのは小学1年生くらいの頃でしたが、まともに遊び始めたのは中学3年生になってからです。

2008年に初めて公式大会に参加しようと決意するのですが、開催がなくなってしまって…。仕方がないのでショップの大会に行ってみると、そこには同じ流れで集まったプレイヤーが約70人もいました。

中には世界大会出場経験もあるプレイヤーが多数いて、まだ初心者だった僕にいろいろと優しく教えてくれました。彼らと知り合えたことが、ポケカに本格的に打ち込むひとつのきっかけになりました。

その時々でいろいろな戦いかたをしているので難しいですね……。

誰も気づいていないカードの組み合わせを探していく過程は楽しいですし、実際に使ってみてうまくいったときなんかは最高に気持ちいいです（笑）。

しいて言うなら、“○○から攻撃を受けない”といった効果を持つカードは昔からよく使っている気がします。2013年のスイクンに始まり、フーパやラフレシアもそうでした。とくに強力なポケモンEX・ポケモンGXに強いカードというのが、僕の中で評価が高いのかもしれません。

その時に流行っているデッキはもちろん、流行っていないデッキもまずはひと通り作ります。それらを使って対戦をしながら、流行りのデッキにとくに強いデッキを探ります。

そこまで多くなくて……40個くらいですかね。

このデッキの方が楽しそう、あの人が使っていたデッキも使ってみたい、なんて考えているうちに自然とデッキの数が増えていってしまうんです。勝つためというより、それ自体が楽しくてやっているんです。もちろん、対戦に勝てればより楽しいので努力も惜しみません。

ポケモンWCS2016でツルタコウジロウ選手と対戦した試合です。ツルタ選手は僕がポケカを始めた頃、ポケモンWCS2009でマスターディビジョンのベスト４に入っている非常に強いプレイヤーなんです。

僕が目標としていたプレイヤーのひとりだったことが大きいです。いつか対戦してみたいと思っていた憧れの選手と、ポケモンWCSという舞台で戦うことになったことで強く印象に残っているのだと思います。そもそもポケモンWCSで日本人の選手と対戦したのもそれが初めてだったので、それも要因のひとつかもしれません。

ポケモンカードゲームBW「レッドコレクション」のテラキオンです。僕が2013年に初めて日本代表になれた時に使っていたのが、このテラキオンとスイクンを組ませたデッキでした。

テラキオンは、カードゲームのおもしろさがギュッと濃縮された1枚なんです。エネルギーひとつで90ダメージが出せる「かたきうち」は、条件を満たせるかどうかが相手次第なので受動的な選択肢。もうひとつのワザ「ランドクラッシュ」はエネルギーが3つ必要ですが、能動的に90ダメージが出せます。

つまり、テラキオンは受動的に動かすか能動的に動かすかを状況によって選べるんです。このカードのおかげで駆け引きについて多くを学べたといっても過言ではありません。

横浜で行われている“港南ジム”という公認自主イベントによく参加させてもらっています。それこそ初めてショップの大会に出た少し後からなので、かなり長い付き合いになりました。

港南ジムは基本的に日曜日に開催されていたので、サボっていたわけではないですよ！　その頃は何となく「学校に行ってくる」と言って家を出ていたので、つじつまを合わせるために学校の制服を着て行っていたんです。きっとそれが原因で勘違いされたのだと思います（笑）。