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スギタ コウキ

スギタ コウキ

入賞履歴
チャンピオンズリーグ2025 宮城 シニアリーグ 優勝
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01 ポケカを始めたきっかけ

17歳にしてポケカ歴12年! 人生の大半をポケカとともに歩んできた

ポケカを始めたきっかけを教えてください。

12年前、5歳のころに「ポケモンカードゲームBW」シリーズの拡張パック「ブラックコレクション」、「ホワイトコレクション」を買ってもらったのが始まりでした。最初は家族といっしょに遊んでいましたが、1年後くらいからジムバトルにも参加するようになって。そこで対戦したお兄さんたちに教えてもらいながら、だんだんポケカにのめりこんでいきました。

チャンピオンズリーグなどの大型大会に参加するようになったのはいつごろからですか?

初参加は「ポケモンカードゲーム バトルフェスタ2014」の宮城大会で、TOP8に残ることができました。当時のことはもうあまり覚えていないのですが、もう1勝できていれば賞品がもらえていたことを後から知って悔しい思いをした記憶はあります。

それでもいきなりTOP8なんてすごいです!

青森県では当時まだポケモンカードジムに登録された店舗も少なくて、通っていたジムに強い人たちが集まっていました。いつもコテンパンにされていましたが、おかげで強くなれたんだと思います。

02 得意なデッキ

攻め、守り、バランス どのタイプのお兄さんから教わる!?

得意な戦いかたを教えてください。

序盤からとにかく攻め続けていくタイプの戦いかたが得意です。「チャンピオンズリーグ2025 宮城」(以下、「CL2025 宮城」)優勝のブリジュラスex&モモワロウデッキや「チャンピオンズリーグ2018 京都」(以下、「CL2018 京都」)で3位だったルガルガンGXとマッシブーンのデッキなど、これまで結果を残してきたデッキはすべて攻めのスタイルでした。

自身に合ったスタイルを確立されているんですね。

いつもポケカを教えてくれるお兄さんたちが3人いまして。それぞれ攻めのスタイル、守りのスタイル、その中間みたいに得意分野が分かれているんです。中でも僕がいちばんシンパシーを感じるのが、攻めのスタイルのお兄さんで。そのノウハウを吸収しているというのもあると思っています。

なんだか、最初に選ぶ3匹のポケモンみたいに綺麗な分かれかたをしていますね。

そうですね(笑)。最近はほかのお兄さんたちの戦いかたもすこしずつ吸収できてきている実感があるので、今後は違う戦いかたもできるようになるかもしれません。

03 デッキ作りで
大事にしていること

相手の意識外から攻めるための1枚 強力なデッキの知名度を利用した戦術

デッキ作りで大事にしていることを教えてください。

大会で結果を残したデッキを自分なりにアレンジすることが多く、相手の意識外から攻めることを重視しています。たとえば、ボスの指令の採用枚数が2枚のデッキに3枚目を追加するといった感じです。

「CL2025 宮城」のデッキがまさにそうだというお話でしたね。そういったアレンジの相談もお兄さんたちとされるのでしょうか。

アドバイスはたくさんしてもらっています。ただカードやデッキの選択については自分の考えを信じることも多いです。実際、違うデッキに変えたほうがいいという意見もたくさんもらっていたのですが、そこは自分の考えを信じて変えない選択をしました。

(お母さん)いろいろなアドバイスをいただく中で、自分に合ったものを選べるのがこの子の強みになっていると感じます。異なる意見をたくさん聞けるのはありがたいことだと思います。

それこそお兄さんたちのお勧めするカードはそれぞれ違いそうですもんね。

本当にその通りで! 攻めのお兄さんは3枚目のボスの指令をおすすめしてくれて、守りのお兄さんはナンジャモを増やしたほうがいいと言ってくれていました。

おもしろいくらいに一貫性のある方々ですね(笑)。

04 一番思い出に残っている
大会、使用したカード

世界大会の重要な試合で 仲間が見守るなか、相性不利な相手に辛勝!

いちばん印象に残っている大会は何ですか?

横浜で開催された「ポケモンワールドチャンピオンシップス2023」(以下、「ポケモンWCS2023」)です。あと1勝すればDAY2へ進めるという大事な試合で、苦しいマッチングながらもなんとか勝てたのが思い出深いです。

どんな対戦だったのでしょうか。

僕はいちげきエネルギーを採用したルギアVSTARのデッキを使っていて、相手がジュラルドンVMAXのデッキでした。ジュラルドンVMAXは特性「まてんろう」で特殊エネルギーがついているポケモンが使うワザのダメージを無効化するので、基本的に特殊エネルギーだけで戦うルギアVSTARにとっては相性がかなり悪い相手です。相手のデッキが分かった時点で、これは勝てないと思っていました。

(お母さん)私は対戦の様子を見られなかったのですが、普段から仲良くしてくれているお兄さんたちが逐一報告をしてくれていました。最初は見ていられないくらい渋い顔をしていたみたいなのですが、本当に紙一重で勝つことができて。帰ってきたときにはお兄さんたちといっしょに本人もすごく嬉しそうに笑っていたのが印象的です。

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夢の始まりは、1枚のポスターから

ポケカ以外に何かハマっているものはありますか?

ずっとポケカ一筋なので、ほかにはないですね。受験期以外は12年ずっと続けてきています。

その原動力は何だと思いますか?

大きな舞台で勝ちたい、1位になりたいっていう気持ちがずっとあるからだと思います。

(お母さん)とくに世界大会への憧れが強いんだろうと思います。昔「キミの町から世界大会へ!」っていうキャッチコピーのポスターがカードショップに貼られていて。それがきっかけで世界大会のことを調べて、目指すようになったんです。

いまでもポスターの絵柄とキャッチコピーは目に浮かぶし、あのときの憧れがいまでもずっと続いている気がします。2023年には念願の世界大会に出場できましたが、嬉しさと同時に勝ちきれなかった悔しさもあります。この気持ちが、ポケカをずっと続けている理由なんだと思います。

05 好きなカードとその理由

相手の想定を超える一手になり得る 「エネルギーつけかえ」「マルチつけかえ」

好きなカードを教えてください。

エネルギーつけかえやマルチつけかえが好きです。まったくエネルギーが足りていない状態からいきなり攻撃できるようになるので、相手の意識外から攻められるカードだと思っています。それらを採用したデッキで実際に結果を残してきたので思い入れもあります。

好きなポケモンはいますか?

ルギアとマッシブーンです。これもやっぱりいっしょに戦ってきた相棒としての思い入れが強いです。とくにマッシブーンは「CL2018 京都」の帰りにポケモンセンターでぬいぐるみを買ってもらって、いまでも大切にしています。よく見ると目がクリクリしていてかわいいんですよ。

(お母さん)かわいい、かな……? よく見れば……うん、そうだね。

これは“愛”ですね。

あ、でも大会のときにいつも連れて行っているのはデデンネですね。

(お母さん)デデンネはかわいいよね!

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ササキヒロム選手のようになりたい!

目標にしている選手はいますか?

第6期ポケカ四天王のササキヒロム選手です。四天王としての活動や大会での活躍はもちろん、じつはそれ以前からケルディオ杯という公認自主イベントでお見掛けしたり対戦したりしたことがあって。当時からすごく上手でかっこよくて憧れていました。ササキヒロム選手みたいなプレイヤーになりたいです。

チャンピオンズリーグ優勝仲間にはなりましたね! ポケカ四天王にも興味がありますか。

目指してみたい気持ちはちょっとあります。ただ直近だと大学受験が迫ってきていて。大学のポケモンサークルに入っていらっしゃったササキヒロム選手の姿を見ていたので、僕も大学に行ったらポケモンサークルに所属したいなと考えています。そのためにも、今年はポケカだけでなく勉強もしっかり頑張らないといけないなと日々思っているところです。

ポケカも勉強も、どちらも応援しています!

06 よく行くジム

人と繋がることの重要性 教えてくれた思い出の店舗

よく行くジムはどこですか?

カードショップSTOCK KINGと萬屋 青森東店にだいたい週1くらいで通っています。いまは無くなってしまったのですが、ポケカを始めたころはトレカ・オモチャのどーらくっていうお店にずっとお世話になっていました。ここでたくさんのお兄さんたちに出会って、ポケカを教えてもらってきたからこそいまの僕があると思っています。ここでの縁からいまも仲良くしてもらっている方がたくさんいますし、とても思い出深いお店です。

(お母さん)本当にずっと環境に恵まれているなと思います。最近も同年代の仲間が増えてきたもんね。

そうだね。いまでもいっしょに練習をしてくれるのはマスターの人たちが多いのですが、シニアやジュニアの子も増えてきました。ジムバトルにこんな子がいたよっていうのをお母さんが教えてくれて、後日声をかけて仲良くなるっていう感じで。

すごく参加しやすそうなコミュニティでいいですね! 青森のプレイヤーは要チェックかもしれません。

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本気の悔しさと喜び。 それを共有する人の輪

ポケカをやっていてよかったなと感じることはありますか?

ひとつは、憧れだった世界大会に出られたことです。「CL2018 京都」では3位に入賞できましたが、世界大会の権利にはポイントがほんの少し足りませんでした。それが本当に悔しくてたまらなかったぶん、2023年に権利をつかんだときは本当に嬉しかったです。もうひとつは、「CL2025 宮城」で優勝できたことです。シニアリーグ最後という節目の年にいい結果を残せたことが嬉しいです。長年やってきてよかったなと感じます。

(お母さん)コミュニケーション能力とその重要性を楽しく学べるのがポケカのいいところだと思っています。周囲の方々にも恵まれていて、本当にたくさんのことを教えてもらっています。この環境でこれからも大切なことを学んでいってほしいなと思います。

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