コウノ ヒトツグ
- 入賞履歴
- チャンピオンズリーグ2025 福岡 シニアリーグ 優勝
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01
ポケカを始めたきっかけ
たまたま目に入った大会配信のアーカイブで ポケカへのモチベーションが急激にアップ!
- ポケカを始めたきっかけを教えてください。
幼稚園の頃から少しずつカードを集め始めていましたが、対戦をするようになったのは小学校3年生くらいだったと思います。ポケモンセンターで開催されていたイベントに参加したのを覚えています。人と対戦するのは初めてで、トレーナーズが全く入っていない、ポケモンとエネルギーだけのデッキを使っていました(笑)。もちろんあっけなくやられてしまいましたが、僕と似たようなデッキを使っている人も何人かいて、その人たちとはいい勝負ができました。結果としてポケカにすごくハマってしまって、もっと強くなりたいと思うようになりました。
- その後はどんな風に強くなっていったのでしょうか。
最初はYouTubeの「【公式】ポケモンカードチャンネル」の動画を見て勉強していました。ただ、途中で新型コロナウイルス感染症が流行した影響でオフラインでの対戦がやりづらくなり、少しポケカから離れてしまった時期もあったんです。そんなときにたまたまYouTubeのおすすめ動画で「チャンピオンズリーグ2021 愛知」の生放送のアーカイブ動画が流れてきて。それを見ていたら自然とポケカ熱が再燃してきて、その年のポケモンジャパンチャンピオンシップスから本格的に大型大会にも参加するようになりました。
ポケカの楽しさを教えてくれた あの人と対面
- 【公式】ポケモンカードチャンネルのどんな動画を見ていたんですか?
当時はポニータ石井さんやクリーチャーズの井上さんが自作のデッキで対戦をしている動画を見て学んでいました。とくに、井上さんが使っていたウルトラネクロズマGXとカラマネロを組み合わせたデッキを真似して使っていたのを覚えています。そのデッキを使って再びポケモンセンターのイベントに参加したら、今度はたくさん勝つことができたんです。おかげでポケカがもっと楽しくなりました。じつは「チャンピオンズリーグ2023 宮城」(以下、「CL2023 宮城」)のシニアリーグで3位に入賞した際、記念の盾を井上さんが手渡してくれたんです。その瞬間、動画を見ていた当時のことを思いだして感慨深い気持ちになりました。
02
得意なデッキ
勝負所で動きを止められないように 先を見据えて、強い山札を作り上げる
- 得意な戦いかたを教えてください。
博士の研究のような山札をたくさん引けるカードをどんどん使って手札を増やすと同時に山札を圧縮していく戦いかたが得意です。終盤にナンジャモのようなカードを使われても動きが止まらないように、何を引かされてもいいような状態の山札を作り上げていくことを意識して戦います。
- どういったところが自分に合っていると感じますか?
CL2023シーズンにロストゾーンを使うデッキを使うようになってから、それまであまり勝てていなかった大型大会で急に勝てるようになったんです。それがきっかけで自分に向いているんだなと考えるようになりました。それに、山札をたくさん引いて手札が多くなるとシンプルに楽しいので(笑)。
03
デッキ作りで
大事にしていること
大型大会では再現性の高さが最重要 デッキ選択は自分の好みにこだわりすぎない
- デッキ作りで大事にしていることを教えてください。
これは皆そうだと思うのですが、やっぱり安定感を高めるというのが一番だと思います。展開の再現性が極力高くなるようにしています。「チャンピオンズリーグ2025 福岡」(以下、「CL2025 福岡」)で優勝したユキメノコとマシマシラのデッキで言うと、僕がアイディアをもらった際には採用されていなかったピィを追加して、ワザ「にぎにぎドロー」で手札を増やすことでより安定感を高めました。
- 非常に高い勝率を求められるチャンピオンズリーグではとくに重要な考えかたなんですね。ちなみに、元となるアイディアはどなたからもらったものなんですか?
知り合いが自主大会で使っているのを見かけて、当時はまだあまり知られていないデッキタイプだったのもあって対策が進んでいないと思い、使わせてもらうことにしました。実際、当日はシニアリーグで同タイプのデッキを使っていた人はごく少数だったはずですが、決勝戦はユキメノコとマシマシラのデッキどうしの対戦でした。個人的には得意な戦いかたができるデッキではありませんでしたが、それでも選んで正解だったなと思っています。
04
一番思い出に残っている
大会、使用したカード
シニア最後の年に懸ける強い思い 葛藤の末に掴んだ初優勝の歓び
- いちばん印象に残っている大会は何ですか?
やっぱり「CL2025 福岡」です。優勝という結果だけでなく、そこに至るまでの過程も思い入れがあります。というのも、2025シーズンは僕にとってシニアリーグに挑戦する最後の年なんです。しかも、いっしょに練習している仲間であるシオカワ セイノスケ選手は「ポケモンワールドチャンピオンシップス2024」で準優勝、同じくアイダ シュンキ選手も日本代表として同大会で活躍していました。僕も今年こそと思っていましたが、すでにCSPでの権利獲得は厳しいラインでした。またシニア最後の年というのは、一方で大学受験を控えた年でもあります。両親からは勉強に集中するべきだと言い聞かされていました。
- 「CL2025 福岡」は参加を見送るという可能性もあったのでしょうか。
むしろその可能性の方が高かったのかもしれないです。それでも、やっぱりポケカへの思いが捨てきれず、最終的には両親にもなんとか無理を言って大会に参加させてもらいました。それだけこの大会に入れ込んでいたので練習も集中して取り組みましたし、当日も絶対に負けられないという思いが強かったです。なので優勝した瞬間は嬉しさよりも安心してホッとしたという方が大きかったように思います。そうした経緯も含めて、「CL2025 福岡」は僕にとって一生忘れられない思い出になりました。
学業とポケカの両立に苦心
- 世界大会に出たいという思いが強まったのはいつ頃からですか?
2022年の世界大会を生配信で見てからです。じつは2022シーズンにシティリーグで初めてTop4に入ったことでモチベーションが高まっていたのですが、その直後にチャンピオンズリーグは落選してしまい、また「ポケモンジャパンチャンピオンシップス2022」もテスト期間と被っていたので泣く泣く参加を見送っていました。その反動もあって2023シーズンからはSNSで仲間を募って練習をするようになりました。おかげでその年はCSPでもチャンピオンズリーグでも権利を獲得できましたが、翌年はギリギリ届かず。「ポケモンジャパンチャンピオンシップス2024」にはどうしても行きたかったのですが、親と1時間以上話し合ったうえでやはり学業優先ということで参加を諦めたんです。これまでは自分なりに気持ちを抑えてきたのですが、今年はシニア最後の年ということもあってどうしても抑えきれなくなってしまいました。
05
好きなカードとその理由
カイオーガにユキメノコ 大会で活躍した思い出のカードたち
- 好きなカードを教えてください。
拡張パック「25th ANNIVERSARY COLLECTION」に収録されていた、ワザ「アクアストーム」のカイオーガです。当時大型大会ではまったく勝てずに完走すらできていなかったのが、ロストゾーンを軸にしたカイオーガのデッキを使った「CL2023 宮城」で初めて決勝トーナメントに上がって、そのまま3位まで勝ち進むことができました。それがとにかく印象に残っているので、いまでも大好きなカードです。
- ともに戦った相棒なんですね。
はい。そういう意味では、「CL2025 福岡」で優勝したときのユキメノコもお気に入りです。キラキラしたマスターボールが全体に描かれた特別なデザインのカードということもあって、大切に保管しています。
06
よく行くジム
ポケモンWCS2025に向けて 仲間たちと猛特訓チュウ!
- よく行くジムはどこですか?
ドラゴンスター神戸三宮店です。昔から通っているお店ですが、最近は仲間内で練習することが多くなったのでジムバトルにはあまり参加しなくなってしまいました。
- いまの練習仲間とはどこで知り合ったのですか?
いっしょに練習する仲間が欲しくて、2年前くらいにSNSで呼びかけたところ集まってくれたメンバーです。とはいえ家が遠いので練習はリモートがメインでしたが、最近は関西にも練習仲間が増えたので大阪に集まって対面で練習する機会もあります。僕の気持ちを受け入れて応援してくれる両親や練習してくれる仲間たちのために、世界大会でも絶対に勝ちたいです。……そして、世界大会が終わったら受験に集中します!
悩んだ末の成功を、仲間と分かち合う瞬間
- ポケカを続けるか悩むこともあったかと思います。これまでポケカをやってきてよかったと思う瞬間はありましたか?
僕はポケカをやっていて勝つことよりも負けることの方が圧倒的に多いです。悩んで、落ち込んで、もうやめようかなと思ったときも何度かありました。それでも、やっぱり大事な場面で勝った瞬間。日本代表を勝ち取った瞬間は本当に続けてきてよかったなって。それをみんなで喜び合っているときがいちばん幸せで、これからもポケカやっていたいなって思います。
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