ニシハシ リク
- 入賞履歴
- ポケモンワールドチャンピオンシップス2025 シニアディビジョン 3位
- チャンピオンズリーグ2025 福岡 シニアリーグ 3位
- チャンピオンズリーグ2024 福岡 ジュニアリーグ 準優勝
- 入賞履歴
- ポケモンワールドチャンピオンシップス2025 シニアディビジョン 3位
- チャンピオンズリーグ2025 福岡 シニアリーグ 3位
- チャンピオンズリーグ2024 福岡 ジュニアリーグ 準優勝
01
ポケカを始めたきっかけ
ボードゲームで鍛えた戦術眼 初の大型大会でいきなり頭角を現す
- ポケカを始めたきっかけを教えてください。
小学校4年生の春ごろに、たまたまポケモンセンターへ行った際に「ファミリーポケモンカードゲーム」が目に留まって買ってもらったのが最初でした。もともと学童で遊んだことをきっかけに戦略系のボードゲームを家族で遊ぶ習慣があったのですが、ポケカも戦略が重要なアナログゲームということで似ているところがあったので、すぐにのめり込みました。
- なるほど。たしかにそうしたボードゲームとの共通点は多そうです。本格的に大会などに参加し始めたのはいつごろからですか?
ポケカを始めて数か月が経ったころでした。「チャンピオンズリーグ2023 横浜」に初めて参加して、戦績は5勝2敗。もう1勝していれば決勝トーナメントへ行けたくらいでした。
(お父さん)決勝トーナメントこそギリギリ届きませんでしたが、初めての大会でここまで勝ち上がれるなんて凄いじゃん、と興奮したのを覚えています。息子なら、もっと高みを目指せるんじゃないかと思って、そこから大会の仕組みや上達の方法をいろいろ調べ始めました。
02
得意なデッキ
たねポケモンで序盤から攻める 得意を自覚したきっかけはタケルライコex
- 得意な戦いかたを教えてください。
「ポケモンワールドチャンピオンシップス2025」(以下、「ポケモンWCS2025」)で使ったタケルライコexのように、たねポケモンを中心としたデッキで序盤からどんどん攻撃してサイドを先にとっていくような戦いかたが好きです。
- いつごろからそうした戦法が得意だなと自覚するようになりましたか?
「チャンピオンズリーグ2024 福岡」(以下、「CL2024 福岡」)で準優勝したときにパオジアンexのデッキを使っていたのですが、そのころはまだなんとなくパオジアンexが強いなと思っていただけでした。タケルライコexのデッキを使うようになってから、自分に合っていると自覚しだした気がします。「チャンピオンズリーグ2025 福岡」のころには、もうタケルライコexのデッキを使い続けようと決めていました。
世界大会を機に英語学習に意欲を燃やす
(お父さん)じつは、いま通っている中学を受験したきっかけもポケカだったんです。
- なるほど? 具体的にどう繋がるのでしょうか。
横浜開催の「ポケモンワールドチャンピオンシップス2023」で、ギリギリポイントが足りなくてDAY2へ進めなかったんです。アメリカの選手との対戦で時間切れになってしまった試合があって、あのとき英語でうまくコミュニケーションが取れていれば違う結果になったかもしれないと思って、英語の勉強に力を入れている学校に入りたいと考えました。
- それをモチベーションに勉強を頑張って合格されたということですか。素晴らしい行動力ですね。学校ではどんな授業を受けられているのですか?
通常の授業のほかに、英語の本を読んで、その本にまつわるクイズが出題される授業もあります。コマ数がそもそも多くて、毎日1回は英語の授業があるんです。1年生なのでまだまだこれからですが、海外の選手ともっと仲良くなれるように頑張ります。
03
デッキ作りで
大事にしていること
デッキはなるべく尖らせずに丸く作る 再現性と安定性を最優先した構築に
- デッキ作りで大事にしていることを教えてください。
チャンピオンズリーグでは8戦中7戦勝たなければいけないので、いわゆる手札事故が2回起こるとアウトです。なので再現性と安定性をかなり重視したデッキ作りをするようにしています。「ポケモンWCS2025」で使ったタケルライコexのデッキにはネストボールとハイパーボールが4枚ずつ入っています。構築によってはハイパーボールが3枚の採用になっていることもありますが、僕は特定の相手に対して強力なカードを採用して構築を尖らせるよりも、どんな相手にも一定以上有効に働くカードを多く採用して構築を丸くする方が重要だと考えています。ベースとしてはシティリーグで結果を残したデッキレシピを参照することが多いですが、ボール系のカードやサポートの枚数を増やすことが多いです。
04
一番思い出に残っている
大会、使用したカード
大型大会で初めての表彰台を経験 かけがえのない仲間との出会いも
- いちばん印象に残っている大会は何ですか?
「CL2024 福岡」です。初めて表彰台に上がることができた記念の大会だったことと、準々決勝で対戦した相手の選手とこれをきっかけに仲良くなれたので印象に残っています。僕はパオジアンexのデッキ、対戦相手のオオワダ ヒサト選手はルギアVSTARのデッキを使っていました。試合は僕が勝ちましたが、ヒサトくんもその後CSPで世界大会の権利を獲得して、いっしょにホノルルへ行って同じホテルに泊まるくらい仲良くなりました。
(お父さん)ヒサトくんとはちょっとおもしろい縁があったよね。- と、言いますと?
別のチャンピオンズリーグでハセガワ ソウスケ選手と知り合ってちょっとずつ仲良くなったのですが、ソウスケくんとヒサトくんがもともと仲良しだったんです。それもあって3人いっしょに練習するようになったんです。
(お父さん)「ポケモンWCS2025」に向けての練習もずっと真剣に付き合ってくれていました。彼らの協力がなければ息子も3位という結果は出せていなかったのではないかなと思います。
「ポケモンWCS2025」予選で Gabriel選手とマッチング!
- 見事3位に入賞された「ポケモンWCS2025」での印象的なお話も聞かせてください。
とくに印象的だったのは予選の6回戦です。Gabriel Fernandez選手(ブラジルの強豪選手)とマッチングしたのですが、対戦卓へ行くとすでにたくさんのギャラリーが周りを囲んでいました。当然これまでの圧倒的な戦績も知っていますし、実際に目の当たりにするとものすごいオーラを感じて気圧されていました。ただデッキ相性自体はこちらが有利だと感じていて、なんとか相手に呑まれないよう冷静に試合を運んで2勝0敗でマッチを取ることができました。
(お父さん)知り合いのパパさんといっしょに応援していたのですが、試合が決まった瞬間ギャラリーが拍手を贈ってくれていて、なんだか僕も誇らしい思いでした。
05
好きなカードとその理由
初めての相棒・ギラティナVSTARが ポケカの基礎を教えてくれた
- 好きなカードを教えてください。
いちばんはやっぱりタケルライコexです。もう1枚、ギラティナVSTARも思い入れが強いです。初めて自分で作ったデッキがロストゾーンを使ったギラティナVSTARのデッキで、かなり長いあいだ使い続けていたので愛着があります。
- 最初から、なかなか難しいデッキを使っていたんですね(笑)。
ポケモンとしてギラティナが好きというのもありますし、ウッウやヤミラミ、かがやくゲッコウガを状況ごとに使い分けて戦うのも楽しくて大好きなデッキでした。そのぶん、たしかに簡単ではなかったと思いますが、そのおかげでポケカの基礎をしっかり学べたような気がします。
- 初心者のうちからその過程を楽しめるあたり、ボードゲームで培われた思考力が活きているような気がしますね。
06
よく行くジム
ポケカデビューの初めの一歩 緊張する背中をそっとひと押し
- よく行くジムはどこですか?
カードボックス ときわ書房ニューコースト新浦安店です。ポケカを始めたころからずっと通っているジム店で、「ポケモンWCS2025」のジュニアディビジョンで優勝したオキタユウヤ選手ともここで出会って仲良くなりました。いまも日曜日はここに来ていっしょに練習することが多いです。
(お父さん)息子が初めてジムバトルに参加したときは、いきなり知らない人と対戦することにかなり躊躇していて。そのときに店員さんが背中を押してくれたんです。その日はまったく勝てませんでしたが、息子はすごく楽しそうにしていて、ポケカにハマるきっかけになりました。あのとき背中を押してもらってなかったら、いまの息子はなかったかもしれないと思うと感謝しかないです。
オキタ ユウヤ選手との絆で 勝ち取った最終戦
- 「ポケモンWCS2025」ではオキタ ユウヤ選手と同じデッキを持ち込まれたんですよね。
はい。ユウヤくんとは「ポケモンWCS2025」に向けてもたくさんいっしょに練習していて、同じデッキを使って大会に臨みました。予選最終戦のサーフゴーexデッキとの試合では、前日までふたりで悩んだ末に採用したフトゥー博士のシナリオが大活躍して、そのおかげで勝てました。その先へ進むためにとても重要な試合だったので、すごく嬉しかったです。
- しかもリク選手はシニア1年目での挑戦でした。予選6回戦でGabriel選手に勝利したことも含め、3位入賞は大変な快挙です。改めて、おめでとうございました。
ありがとうございます。3位まで勝ち上がれたのも、ユウヤくんと、ユウヤくんのお兄ちゃん、そしてソウスケくんやヒサトくんも含めて、友だちみんながずっと練習に付き合ってくれていたことが大きな要因になっていると思います。
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