ヨシムラ ソウマ
- 入賞履歴
- チャンピオンズリーグ2025 大阪 シニアリーグ2日目大会 優勝
- ポケモンワールドチャンピオンシップス2022 シニアディビジョン 3位
- チャンピオンズリーグ2019 京都 ジュニアリーグ 3位
- 入賞履歴
- チャンピオンズリーグ2025 大阪 シニアリーグ2日目大会 優勝
- ポケモンワールドチャンピオンシップス2022 シニアディビジョン 3位
- チャンピオンズリーグ2019 京都 ジュニアリーグ 3位
01
ポケカを始めたきっかけ
物心ついた頃にはポケカプレイヤー 10歳で世界大会を真剣に目指すように
- ポケカを始めたきっかけを教えてください。
もともと5個上の兄が父といっしょにポケモンカードをやっていたので、僕も自然と始めていました。いちばん古い記憶は3歳ぐらいのときで、BWシリーズの拡張パック「レッドコレクション」を開封したことを覚えています。
- 大型の公式大会に参加するようになったのも、お兄さんの影響ですかね?
そうですね。最初は参加するわけでもなく旅行気分で付いて行っていたのが、いつからか僕も参加するようになっていました。
(お父さん)初参加は彼が6歳のころです。そのときはもちろんまったく勝てませんでしたが、8歳のころには初めて決勝トーナメントまで勝ち上がりました。ですが、いまのように世界大会を真剣に見据えるようになったのは、10歳になってからだったと思います。
じつはそのタイミングで初めて、世界大会というものをちゃんと認識したんです。それまでは、「これに勝てば世界大会に出られる!」みたいなことを考えたことはありませんでした。日本代表として世界各国のプレイヤーと戦えるというのがすごくワクワクして、本気で目指すようになりました。
親子二人三脚で勝ち取った 世界大会出場権
- ソウマ選手が真剣に世界を目指すと決めたときのことは、お父さんも覚えていらっしゃいますか。
(お父さん)はい。2019年のシーズンから本格的に動き始めたのですが、チャンピオンズリーグは全会場を回って全力でバックアップをしました。家族で行くことも多かったですが、新潟大会はふたりで泊りがけで行ったのを覚えています。息子が一生懸命頑張っている姿を見て、支えてあげたいなと強く思っていた1年でした。それだけに、「チャンピオンズリーグ2019 京都」で3位に入賞して、結果として世界大会に出場できたのは本当に嬉しかったです。本音を言うと息子だけでなく私自身も世界大会に憧れがあったもので(笑)。
- 目指すと決めた翌年にしっかり出場できているのが凄いですね。お父さんを始めご家族のサポートとご本人の努力のたまものだと思います。
02
得意なデッキ
幅広い選択肢を用意して 相手によって柔軟に動きを変える
- 得意な戦いかたを教えてください。
相手の動きに合わせて、柔軟に戦術を変えられるようなデッキを使うのが好きです。攻撃役のポケモンが複数種類入っていたり、複数のワザを使い分けたりできると、サイドを6枚とりきるためのプランがたくさん考えられるので選択のしがいがあります。一見不利な相手や状況であっても、アイディア次第で有利な展開に持っていける可能性があると、面白味があってプレイしていて楽しいです。
- これまで使ってきた中でとくに楽しかったデッキというとどんなものがありますか。
ジラーチとサンダーを組み合わせたデッキです。メインとなる攻撃役はサンダーですが、ほかにもマッシブーンやウツロイド、フロストロトムなどたくさんのポケモンを1枚ずつ入れていて。相手のデッキにあわせていろいろな戦いかたができるので、好きなデッキでした。
03
デッキ作りで
大事にしていること
安定感が最優先。次点で対策カード 仲間との意見交換が重要
- デッキ作りで大事にしていることを教えてください。
SNSでシティリーグなどの大会結果がまとめられているので、どんなデッキがいま勝っているのかチェックするようにしています。その中から気に入ったものをある程度ベースにしつつ、カスタマイズすることが多いです。
- カスタマイズの際はどういうカードを追加することが多いですか?
チャンピオンズリーグはとにかく試合数が多いので、より安定感を高められるように山札を引けるサポートやポケモンを場に出すためのグッズを増やすようにしています。そのうえで枠に余裕がある場合は、やや苦手としているデッキへの対策カードを入れるようにしています。
- そうしたデッキの調整は仲間内での対戦を通して行うのでしょうか。
ひとりでデッキを回してみて使用感を確認することが多いです。僕自身は最近学校が忙しくてあまり対戦ができていないのですが、共有したデッキを使ってくれた友だちがフィードバックをしてくれるので助かっています。仲間と意見交換をするのは大事だなと思います。
世界大会を機に国際交流も
- ロンドンで出会った海外の選手と仲良くなったと聞きましたが、詳しく教えてもらえますか?
DAY2の予選最終戦で当たったロベルト・コスタンツォという選手です。お互いポイントに余裕がある状況だったのでインテンショナル・ドロー(両者合意による引き分け)を持ちかけられて、了承しました。そのおかげで確実に本戦へと進むことができたんです。当時は僕が連絡手段を持っていなかったのでその場で少し話をして終わりだったのですが、SNSを始めたタイミングで彼のアカウントにメッセージを送ったことをきっかけに交流が始まりました。カードの相談をしたり、お互いの時間が合うタイミングにリモートで対戦をしたり、彼が世界大会で横浜に来たときは会って話をしたり。いまでも毎週連絡を取り合っていて、こういった形で国際交流ができて嬉しく思っています。また世界大会の会場で再会したいです。
04
一番思い出に残っている
大会、使用したカード
親子ふたりだけで作り上げた オリジナルデッキで世界3位入賞!
- いちばん印象に残っている大会は何ですか?
ロンドンで開催された「ポケモンワールドチャンピオンシップス2022」です。シニアディビジョンで3位に入賞できたこと自体も嬉しいのですが、父とふたりで作り上げたオリジナルデッキで勝てたということが、すごく特別な思い出になっています。アルセウスVSTARとミュウツーV-UNIONを組み合わせたもので、当時の環境でとても強かったオリジンパルキアVSTARとミュウVMAX、そしてアルセウスVSTARのデッキすべてに勝てるデッキはないかと考えていたところ、父から提案されたアイディアでした。
- ふたり分の想いが詰まったデッキなんですね。
はい。当時は新型コロナウイルスの流行が収まりつつあったもののまだ油断できないと感じていて。世界大会に向けた練習も外ではせず、家の中でやろうと決めていたんです。なので、このオリジナルデッキは本番までほかの誰にも見せたことがありませんでした。僕たちは強いと確信しているけど、父以外との対戦はしていないので実際はどうなるか分かりませんでした。そんな状態で迎えた本番、ふたりで考えた環境読みはばっちり成功して、デッキも想定通りに通用してTop4まで勝ち上がることができました。準決勝では負けてしまいましたが、その相手が優勝したというのもあって悔いはないです。ここまでの結果を出したデッキを、完全に父とふたりだけで作り上げたということはいまでも誇りに思っています。
05
好きなカードとその理由
大会は大好きなデデンネのぬいぐるみと参加 試合前に声かけをして気合を入れる
- 好きなカードを教えてください。
流れ的にはミュウツーV-UNIONと言った方がいいのかもしれないのですが(笑)、いちばん好きなのはデデンネGXです。そもそもいちばん好きなポケモンがデデンネでして、そのうえ特性「デデチェンジ」がとても強力です。文句なしでいちばん好きなカードです。
- どうしてそんなにデデンネが好きなんですか?
たぶんアニメの影響もあると思いますが、とにかくかわいいんですよ。デデンネが描かれているグッズやカードは積極的に集めています。たとえばコライドンexのSAR(スペシャルアートレア)にはデデンネが描かれているのですが、こんな感じでメインで描かれていないものでも見つけると欲しくなってしまいます。
- すごい。細かいところまでチェックしていますね!
本当に大好きなので。大会にはいつもデデンネのぬいぐるみを連れて行っていて、試合が始まる前はデデンネに向かって「頑張るぞ」って伝えています。
06
よく行くジム
小学生時代に毎週通った花火屋 負けるたびに悔し涙を流すほどの負けず嫌い
- よく行くジムはどこですか?
近頃ジムバトルは月に1回くらいしか行けていないのですが、昔よく行っていたのは岐阜にある花火屋というおもちゃ屋さんです。小学生のころはほぼ毎週通い詰めていました。結構強い人たちが集まるジムだったので、とてもいい環境だったなと思います。
(お父さん)兄もいっしょに3人で参加していましたが、彼の言うとおり強い大人たちと対戦することになるので、ソウマは負けるたびに悔しくて泣いていました。いまではいい思い出です(笑)。
お店にも迷惑をかけていたと思うので申し訳ないです……。
(お父さん)花火屋さんには本当にお世話になりました。この前優勝したときも、世界大会で3位になったときも報告をしに行っていまして、いつも喜んでもらえるのでありがたいなと感じています。
自分の勝利を喜んでくれる人がいる
- ポケカをやっていてよかったなと感じることはありますか?
自分が大会で勝つことで、家族が喜んでくれたり、仲間が祝ってくれたり、学校の友だちが「すげえじゃん」って声をかけてくれたりするんです。そういうときに、周りの皆に支えてもらっているなと実感して、やっていてよかったなと感じます。
(お父さん)世界大会に出場するというのは、彼がずっと小さいころから私もいっしょに夢見てやってきました。そんな夢を叶えるという体験をできたことは本当に貴重だなと感じていますし、日本だけでなく世界でも友だちができて楽しくやってくれているというのは非常にありがたく感じています。今後もずっと続けてくれると嬉しいですね。
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