初めて買ったのは、2016年に発売されたポケモンカードゲームXY BREAK コンセプトパック「ポケキュンコレクション」でした。かわいらしいイラストにひかれて、コレクション目的で購入したんです。

いっしょに始めた友人に勧められて少しずつ遊び始め、その2か月後くらいに開催されたカメックスメガバトルで初めて公式大会に参加しました。2連勝するともらえるプロモカードが欲しくて参加したのですが、大会で勝てるとすごく楽しくて。それから公式大会に興味を持つようになりました。ちょうどその年のポケモンワールドチャンピオンシップスでイトウシンタロウ選手が優勝したというのも大きかったです。日本人選手が世界で活躍する姿に感動して、同時に憧れもしました。おかげで翌シーズンからは遠征にも積極的に行くくらい、競技としてのポケカにハマっていきました。

これまで大会で結果を残しているのは中～長期戦を見据えた戦いかたをするデッキなのですが、速攻を仕掛けるデッキも使います。幅広くいろいろな戦いかたができるように、ふだんからさまざまなタイプのデッキを練習するようにしています。

とくにエクストラレギュレーションでの話なのですが、相手の山札切れを狙ういわゆるライブラリーアウトを狙う戦いかたが好きです。スタンダードな戦いかたをするデッキは、ネット上に完成度の高いデッキレシピが載っているんですよね。せっかくデッキを組むなら、なるべくオリジナリティーのあるデッキにしたいと思っているので、情報の少ないライブラリーアウトのデッキは仲間と相談して作ることが多いです。

いちばん大事なのは、情報収集だと思います。そのとき流行しているデッキを調べて、その対策をするようにしています。チャンピオンズリーグ2020 愛知のときは直前のシティリーグで知り合った方からデッキレシピの原案をいただけたので、それを煮詰めることにしたのですが、とにかく仮想敵となるデッキをひたすら研究して、微調整をくり返していました。

そうですね。当時は先攻最初の番にサポートが使えなくなるというルール変更があったタイミングで、既存のデッキも大きく影響を受けました。そのためネット上にはデッキレシピがあまり出回っておらず、仮想敵も自分で1から組み上げないといけないような状況でした。それでも地道に1個1個のデッキを対策していって、最終的には想定したどのデッキにも負けないくらいの完成度に仕上げられました。その努力の甲斐あって、大会当日はあまり負ける気がしませんでしたね。

チャンピオンズリーグ2017 愛知ですね。初めて勝つための練習をしっかりしてから臨んだ公式大会で、チャンピオンシップポイントこそ獲得できなかったのですが、自分なりに満足のいく結果を出せたので印象深いです。友だちとマッチングしたこともあって、余計に思い出に残っています。

いっしょに練習をしていたわけではないのですが、たまたまふたりともボルケニオンEXのデッキを使っていて、いろいろと熱い試合だったので、むしろ燃えました。試合にも勝てましたし、いい思い出です（笑）。

いくつかあるのですが、チャンピオンズリーグ2018 京都でも使ったジュナイパーGXがとくに気に入っています。一撃では倒れにくいHPの高さを利用して、アセロラで回収、巨大植物の森ですぐに復帰するという動きがすごく好きでした。後は、ゾロアークGX、バトルサーチャー、時のパズルも好きですね。

ジュナイパーGXもそうですが、選択肢が多くて柔軟に戦えるカードが好きなんですよね。ゾロアークGXの特性「とりひき」で増やした手札からどれを使うかとか、バトルサーチャーや時のパズルでどのカードを選ぶかを考えるのが楽しかったです。時のパズルはエクストラレギュレーションでも使用できなくなってしまったので、ちょっと残念です（笑）。

ポケカを始めた当初は秋葉原のチェルモやホビーステーションに通っていました。強い人たちが集まるお店なので、いい練習になります。ただ、最近は本当にたくさんの人がジムバトルに来るので、知らない人と対戦する機会が増えてしまって緊張するんですよ（笑）。それもあって、決まった仲間内で練習することが多くなってしまいましたね。

はい。大会ではその緊張感がいい方向に働いていて、リラックスしているときよりも勝てるような気がしています。本番に強いタイプなのかもしれません……なんて、自分で言うのもおこがましいですけれど（笑）。