オオタケ トシユキ
- 入賞履歴
- ポケモンジャパンチャンピオンシップス2026 マスターリーグ 優勝
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01
ポケカを始めたきっかけ
2013年「ポケモンゲームショー」で ヨネダ タクヤ選手と賞品を懸けた真剣勝負!
- ポケカを始めたきっかけを教えてください。
ポケモンカードゲームの拡張パック第1弾が出たとき、私は6歳でした。少しだけ、妹といっしょに遊んだのを覚えています。本格的に始めたのは約15年後、大学4年生のタイミングでした。もともとポケモンもカードゲームもそれぞれ好きだったこともあり、誘ってきた友人よりも早く、深くハマっていきました。すぐに当時の最強デッキを組んで一日中ジムチャレンジに入り浸っていましたね。2013年には東京ビッグサイト開催の「ポケモンゲームショー」内で行われた特殊ルールの大会に参加して、Top8になったのを覚えています。あと1勝で上位賞がもらえたのですが、ヨネダ タクヤ選手に阻まれました。懐かしいですね。
- 思い出話の濃密さがすごい。大会にも積極的に参加されていたんですね。
当時はまだ「ポケモンジャパンチャンピオンシップス」という名前ではありませんでしたが、日本一を決める大会には毎年挑戦していました。ただ、あの頃は土日が休みでない仕事をしていたもので、2017年から始まった「チャンピオンズリーグ」には参加できずにいました。コンスタントに大会に参加するようになったのは2019年からです。本社勤務になったことで土日が休みになったんです(笑)。その年にさっそく、ギリギリでしたが「ポケモンワールドチャンピオンシップス」の出場権利を獲得できました。
練習量では絶対にかなわない相手
- その頃はどれくらい練習をされていたんですか?
土日は1日に9~12時間くらいずっとポケカをしていましたし、平日も通勤時間は脳内でひとり回しをして、ものすごくポケカに打ち込んでいたつもりでした。それでも、トップクラスの選手に比べればぜんぜん足りないと思い知った出来事がありました。何人かで集まって3日間のポケカ合宿をしたことがあったんです。参加者の中にイトウ シンタロウ選手がいたのですが、私は彼が寝ている瞬間を見ていません。私も合宿中は寝る間も惜しんでポケカに打ち込んでいたつもりでした。それなのに私が寝る直前も起きた直後も、彼は変わらずポケカをしていました。練習量では絶対に敵わない存在がいることに打ちひしがれましたね。そこからは効率的に時間を使うことに意識を向け、仕事で学んだデータ分析の知識や業務効率化のノウハウをポケカに活かすことを考えるようになりました。
02
得意なデッキ
「強いデッキ」で、いま勝つよりも 選択肢の多いデッキを使って成長したい
- 得意な戦いかたを教えてください。
プレイの選択肢が多いデッキが得意です。私はメインの勝ち筋がハッキリしていて、誰が使ってもある程度おなじようなプレイを再現して勝てるのが「強いデッキ」だと思っています。それ故にお互いが強いデッキを使っていると、より引きが良かった方の勝ちという展開になりやすいのが個人的には苦手でして。さまざまなゲームプランを持っていれば、つねに自分の選択次第で勝ち筋を手繰り寄せられるのでプレイしていて楽しいんです。
- 昔からそうだったのですか?
始めたての頃は、強いデッキばかり使っていましたね。デッキパワーがとにかく高くて、勝ちやすくて楽しい。いま勝つためのポケカをしていたんです。でも、本気でポケカが上手くなりたいと考え始めるとそうしたデッキは選ばないようになりました。ポケモンやワザの選択肢がたくさんあって、状況ごとに適したものを選ぶ。そういう柔軟なプレイができるデッキを使った方が上達できると考えたからです。
普段の取り組みや習慣を振り返る感想戦
- ほかに、上達のために大事にしていることはありますか?
感想戦です。一般に感想戦というと、対戦内容の振り返りを指すと思います。もちろんそれも大事ですが、私はその対戦に至るまでの普段の取り組みや習慣まで振り返ることこそが重要だと考えています。特定の1試合だけを振り返っても、今後の勝率は1%も変わらないかもしれません。一方で、普段の取り組みをよりよいものに変えられれば、勝率をぐっと高められるはずです。
- 対戦内容だけでなく、普段の取り組みについても感想戦を行う。言われてみれば納得ですが、おもしろい視点ですね。
私も息子も、いつもこの視点を大切にしながら感想戦をしています。息子の友だちにアドバイスするときにも、試合だけでなく日々の取り組みまで振り返るという考えかたを伝えるようにしています。
03
デッキ作りで
大事にしていること
自宅には50種以上のデッキを常備!? デッキ作成効率を高めるためのレイアウト
- デッキ作りで大事にしていることを教えてください。
ゲームプランをより多く持つためには、相手のデッキについて相手よりも詳しくなる必要があります。そのため大会でマッチする可能性のあるデッキはすべて作るようにしていて、家にはつねに50個以上のデッキが用意されています。
- ものすごい物量ですが、ここにも効率化の工夫があるのでしょうか。
ここは量が必要なポイントで、それを用意するための効率化をしています。よく使うカードを使用頻度ごとに細かく分けて配置しておき、可能な限り素早くデッキを組めるように部屋のレイアウトを組んでいます。言葉にすると単純ではありますが、少しでもデッキ作成の動作が減るように徹底しています。昔、不動産屋の営業をしていた際にDMを発送する業務があったのですが、大量のチラシを入れたりするので封筒の向きひとつ違うだけで速度がまるで変わってくるんですよ。そのときの経験がいきている気がしますね。私の部屋は最速でデッキを組むための工場と化しています。
04
一番思い出に残っている
大会、使用したカード
ポケモンカードゲームの歴史に残る偉業 日本一を決める大会で親子揃って表彰台へ
- いちばん印象に残っている大会は何ですか?
長年ポケカを続けてきましたが、「PJCS2026」を超えるものはありませんね。自分が日本一になったというだけでなく、息子がジュニアリーグで3位入賞を果たし、親子でいっしょに表彰式の場に立てたことは一生忘れない思い出になりました。
- 間違いなくPJCSの歴史に残る出来事だと思います。しかもポケモン30周年のアニバーサリーイヤーに起こったというのも運命的ですよね。
息子がポケカを始めた7年前、「親子いっしょに世界大会に出場したい」という夢を抱きました。じつは、息子はロンドンで行われた「2026 Pokémon Europe International Championships」で準優勝したことで一足先に世界大会の出場権利を手にしていたんです。この7年、あと1勝で世界大会に出られるというところで彼は10回以上負け続けてきました。それでも絶対にあきらめず、ついに掴んだ念願の権利だったんです。ここで父である私が負けるわけにはいかないと、今年のPJCSに懸ける思いは例年よりもさらに大きくなっていました。日本一という結果は、息子に触発されたからこそのものなのかもしれません。
カブ選手の視聴者を楽しませる姿勢に感服
- 改めて、ご自身にとって「PJCS2026」はどんな大会でしたか?
対戦相手のみなさんと、最後まで仲良く楽しくプレイできた大会でした。とくに印象に残っているのは、フカセ カブ選手との決勝戦です。試合内容はもちろん、視聴者を楽しませようとするカブ選手の姿勢がすごいと感じました。
ポケカの対戦は、ルールやカードに詳しくない人にとっては、状況を理解するのが難しい部分もあると思います。それでもカブ選手は、「このカードを引きたい」と狙いを口にしてから山札を引き、その結果に大きくリアクションすることで、初めて見る人にも試合の見どころを伝えていました。
本人がどこまで意識していたかは分かりませんが、配信で見られることを意識しているように感じました。そんなカブ選手と戦えたことも含めて、最高の決勝戦だったと思います。
05
好きなカードとその理由
ジャンクハントでどくさいみん光線を再利用 大好きなヤミラミとの意外な共通点も?
- 好きなカードを教えてください。
いちばんは「ポケモンカードゲームBW」シリーズの頃のワザ「ジャンクハント」のヤミラミです。トラッシュからグッズを2枚手札に加えるだけのワザですが、クラッシュハンマーやどくさいみん光線を使って、相手を攻撃せずにじわじわと追いつめていくのが最高に楽しかったですね。どのグッズを選ぶべきか、選択肢が毎回たくさんあるので得意な戦いかたともマッチしていました。
- ヤミラミらしいというかなんというか(笑)。
ヤミラミって、そういう戦いかたが似合いますよね。ゲームでも特性「いたずらごころ」で「おにび」をしたり「じこさいせい」をしたり。メガシンカしたと思えば宝石の後ろに隠れて正々堂々とは戦わないというか。そういう気質とか、光り物が好きなところとか、なんとなく自分と似ているような気がして親近感があります。カードだけでなくポケモンとしても好きですね。
06
よく行くジム
いにしえの猛者たちが集った秋葉原のジム トレーディングカード ななはちや
- よく行くジムはどこですか?
10年以上昔の話ですが、秋葉原にあったトレーディングカード ななはちやというショップにはほぼ毎日通っていました。もうとっくに閉店してしまいましたが、当時はポケカ専門店が多くなかったので、イトウ シンタロウ選手やヒラノ マサタカ選手のような強豪選手が大勢集まっていました。最近はジムバトルにはあまり参加できていませんが、池袋と秋葉原のカードショップにはよく行っています。
- 普段の練習は息子さんとされることが多いですか?
そうですね。週末になると息子と、息子のお友だち家族も集まっていっしょに練習することが多いです。
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