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タカハタ ヒトシ

タカハタ ヒトシ

入賞履歴
チャンピオンズリーグ2022 京都 マスターリーグ 優勝
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チャンピオンズリーグ2022 京都 マスターリーグ 優勝

01 ポケカを始めたきっかけ

スロースタートだったモチベーションは 初参加の大型大会を機に急激に燃え上がる

ポケカを始めたきっかけを教えてください。

大学時代はポケモンサークルに所属していたのですが、ほかの大学のポケモンサークルと交流会をした際、交流相手からポケカを教わったのがきっかけです。その後、当時発売されていた構築済みデッキ『メガバトルデッキ60 メガリザードンEX』と拡張パック『ワイルドブレイズ』を買って、パックのカードで少しアレンジした構築済みデッキで遊んでいました。

それからすぐにポケカにハマっていったのですか?

いえ、それから結構あいだが空いて、本格的に取り組み始めたのは「チャンピオンズリーグ2017 大阪」からでした。そのころたまたま参加したポケカの自主大会で出会ったプレイヤーがすごく強くて、その人に触発されて自分も真剣に挑戦してみたいと思ったんです。

大会の結果はどうだったのですか?

思うようには勝てませんでしたが、それでも楽しかったです。ただ、いっしょに参加した知り合いがかなり勝ち進んでいて、僕も同じように勝ちたいという想いが日に日に増していきました。それからは練習にもより身が入りましたし、よっぽど特別な用事がない限りほぼすべての大型大会に参加するようになりました。

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もともとはポケモンバトルガチ勢だった!

ポケモンサークルにはどうして入ろうと思ったのですか?

ゲームの通信対戦について真剣に話し合ったり情報共有したりする仲間が欲しかったからです。『ポケットモンスター』シリーズは、小学生の頃に初めて『ポケットモンスター 金・銀』を遊んだころからずっと大好きで『ポケットモンスター ソード・シールド』まで全作遊んでいます。

交流会でポケカを教わった後、本格的にスタートするまであいだが空いているのは、ゲームに夢中だったからなんですね。

はい。当時はまだゲームのモチベーションの方が高かったです。いまでは完全にポケカの方に傾いてしまいましたが(笑)。

02 得意なデッキ

安定志向で堅実なプレイが得意だが…… じつは、ド派手なロマンデッキが大好き!

得意な戦いかたを教えてください。

周囲のプレイヤーは、堅実なプレイが得意だと評価してくれているみたいです。コツコツと有利を重ねて、ゆっくりだけど着実に勝ちへと近付いていくプレイスタイルだと言われます。たしかに、自分でもギャンブル性の高いプレイは避けて、安定択を取る傾向があるとは感じますね。

周囲からの評価とは異なる一面もあるのでしょうか?

いえ、きっと周囲からの評価が正しいと思います。あ、でも、堅実なプレイをしているからといっていつも冷静なわけではなく、内心は結構焦っていることが多いです(笑)。あとは、得意というより好みの戦いかたというのが別にあって、じつは相手のポケモンをいちげきで倒し続けるようなロマンあふれるド派手なデッキが好きなんですよ。あくまで好きなだけで、得意ではないのですが。

03 デッキ作りで
大事にしていること

本当に必要なカードはどれなのかを見極める 勝率を上げるためには適切な取捨選択が重要

デッキ作りで大事にしていることを教えてください。

ポケカをやっていていちばん嫌な負けかたは、手札に何もなくなって負けるというものです。なので、ドロー効果を持つカードや、それらを手札に持ってくるカードを多めに入れるようにすることをいちばん最初に意識するようにしています。つぎに、少し不利な状況でも巻き返せる、現在のスタンダードレギュレーションでいうリセットスタンプのようなカードを十分に確保しています。

普段どのようなことを考えてデッキを組んでいるのか、具体例を挙げて説明してもらえませんか?

たとえば、「チャンピオンズリーグ2022 京都」で使った、はくばバドレックスVMAXとスイクンVのデッキで言えば、1回目の番にはくばバドレックスVかスイクンVをベンチに出して水エネルギーをつけるという動きがもっとも重要です。そのため、この動きの再現性を高めるためにクイックボールは最大の4枚入れていますし、水エネルギーにアクセスできるカードの枚数もできるだけ多くしています。

たっぷりバケツやメロンなどですね。

一方で、よく使われるツールスクラッパーは相手によって有効に働くときとそうでないときの差が大きいため、有効でないときのデメリットを考慮して抜きました。ポケモンいれかえも、事前にゲームプランをしっかりイメージしておけば使わずに済むと判断して抜いています。そうやって、より必要なカードを入れるためのスペースを確保していました。

04 一番思い出に残っている
大会、使用したカード

長く引きずった“引き分け”のトラウマ 4年越しに実力で勝ち取った“優勝”で克服

これまででいちばん印象に残っている大会は何ですか?

2017年の「チャンピオンズリーグ2017 Final」です。その大会の最後の1戦が、僕にとって勝てば日本一決定戦とその年の世界大会出場権利を同時に得られるという、超重要な一戦でした。ですが、僕はその対戦を時間切れの引き分けにしてしまったんです。この対戦は本当に悔やんでも悔やみきれなくて、長いあいだ引きずっていました。

優勝した「チャンピオンズリーグ2022 京都」よりも心に残っている?

対戦のことを思い出すたびに、「あのときこうしていれば」という、考えても仕方がない“たられば”が脳内を埋め尽くしていたんです。印象の強さでいうと、やはりこっちですね。

優勝したことで、もやもやした気持ちは晴れましたか?

はい! 優勝したことももちろん嬉しかったのですが、あの時つかみ損ねた世界大会出場の権利が得られたことの安心感がいちばん大きかったですね。なので、じつはベスト4に入れた時点で、肩から力が抜けるのを感じていました(笑)。

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練習仲間に対する劣等感からの解放

ほかにも悩みがあったんですよね。

練習仲間のうち、世界大会に出場したことがないのが僕だけだったんです。彼らが気にしていないことは分かっているのですが、ひとりだけレベルの違う僕がいっしょに練習をすることに対して、負い目を感じていました。

ポケカに限らず、そういうことは、ままありますね。共感を覚える人も多いと思います。

でも、自分も大型大会で優勝して世界大会の出場権利を手に入れたことによって、ようやくおなじステージに上がれた気がしたんです。堂々と肩を並べられるようになりました。

正直に悩みを打ち明け話し合いで解決するのではなく、実力で悩みの種をぶっ壊すカッコよすぎる解決方法には、共感できる人の方が少ないかもしれません……(笑)。

05 好きなカードとその理由

好きなカードはディアルガGX 「タイムレスGX」のロマンに惹かれて

好きなカードを教えてください。

いざ聞かれると悩んじゃいますね……。うーん、ディアルガGXですかね。

シブいチョイスですね! どんな理由からですか?

技を使った直後にもう1回自分の番になるというユニークかつ大味なGXワザの効果がカッコイイなと思っていて、実際にデッキを組んで使っていたこともあって思い入れの深いカードになっています。公式大会でも使ったことがあるんですよ。結果はふるわなかったものの、いまでもお気に入りのデッキです。

どんなデッキだったのですか?

実際に技を使うのはミュウツー&ミュウGXで、ほかの技を使いながら盤面にエネルギーを溜めていき、最後に止めを刺すようなイメージで使っていました。

なるほど、その手が! ……とはいえ、実際ミュウツー&ミュウGXに「タイムレスGX」を使われたことがある人はどれくらいいるんだろう(笑)。

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交流のなかった旧友からも祝いの連絡が

大会で優勝したことで、周囲から特別な反応はありましたか?

とくに交流のなかった中学時代の友達が何人か連絡をしてくれて、優勝を祝ってくれました。なんで知っているのかと思ったら、「ポケモンの公式Twitterで見たよ」と言っていて、改めてポケモンが持つ影響力の大きさを感じました。ほかにも、職場にポケカプレイヤーの親子がいるのですが、「配信見てたよー」と話しかけてくれて。そこからじわじわと部署内で「ポケカの大会で優勝したらしい」という噂が広まっていったみたいで、けっこういろいろな人から声をかけられました。嬉しい反面、ちょっと照れくささもありますね(笑)。

06 よく行くジム

地元プレイヤーと仲良くなったきっかけ カードボックス津店でのジムバトル

よく行くジムはどこですか?

以前は、カードボックス津店によくいっていました。ここは三重県に引っ越してきてから最初に行ったジムで、三重県のプレイヤーたちと初めて仲良くなった思い出の場所です。その後も、ここで知り合った人たちと対戦したり話したりするために通っていました。この辺りでは大きめなお店で人も多いので、対戦相手には困らないですね。

最近ではリモートでの対戦を行う機会も多いかと思いますが、それでもジムバトルに行こうと思いますか?

そのショップでしか会えない人たちもいますし、対面だからこその新しい出会いもあると思います。それぞれ違った良さがあると思うので、状況が落ち着いたらまた通いたいです。

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