サトウユウゴ選手（以下、サトウ選手）　幼稚園の友だちの家に遊びに行ったときにいっしょに遊んだのが最初です。その年のクリスマスにサンタさんがプレゼントしてくれて、自分でもポケカを遊ぶようになりました。

名古屋で開かれている自主大会に参加したことが、ポケカに打ち込むようになるひとつのきっかけでした。もうひとつ、小学校1年生の時にそれまで行われていた30枚デッキでの対戦が行われなくなり、60枚のスタンダードレギュレーションに移行するようになりました。公式大会に出たいと思い始めたのはここからだったと思います。

戦いかたとは違うかもしれませんが、BO3（最大3試合のうち2本先取で勝利方式）での対戦が圧倒的に得意です。

たとえば、自分のベンチに倒されそうなポケモンがいても相手がグズマをすべて使いきったと分かっていればアセロラを使わずに済みますから、その分攻めに転じられます。結果的に勝率が高くなるので、1試合目は勝敗よりもとにかく情報収集を最優先します。

相手のカードをたくさん見るには、相手により多くの番をプレイしてもらう必要があります。なので、自分は長考せずなるべく速くプレイして番を返すようにしています。

その時に流行っているデッキを調べて、そのデッキに有利なデッキを作るようにしています。自分が流行っているデッキを使うのはあまり好きじゃないんです。

直近の大会で結果を残しているようなトップクラスのデッキはもちろんとして、“もしかしたら当たるかも”くらいのデッキは、負けてしまったときの感情を基準に決めます（笑）。たとえば、僕の場合はLO（山札切れ）を狙ってくるデッキには絶対に負けたくないから、当たっても負けないように対策を用意します。

小学5年生の頃、よく行く自主大会で初めて優勝できたときの決勝戦です。

対戦相手のデッキが、ゾロアークBREAKとビークインを組ませたデッキだったのですが、後にXYレギュレーションではずっと使われ続けたデッキでした。

そんな完成度の高いデッキに対して、僕のオリジナルであるエンテイとクロバットのデッキで勝てたのがすごく嬉しくて、強く印象に残っています。自分でも満足のいくプレイングができたうえに珍しく運も良くて、あの日は本当に奇跡のような日だったと思います（笑）。

やっぱり、「どうぐおとし」のヤブクロンかなぁ。公式大会で初めて優勝した時のカードだし、イラストもかわいいし！　その後に使っていたデッキでも、ダストダスの進化前として採用していて、愛着もかなりあります。

かわいいイラストや格好いいイラストのカードを使うとモチベーションが上がるので大事です！　最近だとソルガレオ＆ルナアーラGXが格好いいしキレイだしですごく好きです。イラストが気に入ったカードはデッキを作りたくなってしまいますね。

春日井にあるZEROです。強い人たちが集まっていて、雰囲気も和気あいあいとして楽しいです。県外から名古屋に来た人が遊びに来ることもよくあるくらい、有名なジムだと思います。

ZEROに通っていると強くなるのはもちろん、相手のカードを大切に扱うとか、宣言をしっかりするといった対戦相手への礼儀も身に付きます。

強い人が集まるのと、礼儀を重んじるところは僕がよく行っている自主大会も同じで、こっちでは開会の時にいつも7か条を読み上げるんです。遅刻や忘れ物にもいい意味で厳しくて、本当にいいところですよ。