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"もっと"限界まで語りつくす! My Favoriteポケカ コマツダユウタ選手

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連載企画「"もっと"限界まで語り尽くす! My Favoriteポケカ」では、あの有名人やポケカ四天王など様々な人たちから話を聞いて、「My Favoriteポケカ」、すなわち「ポケモンカードゲームの中で気に入っているカード」を、回ごとにテーマを設けながら紹介してもらいます。


今回は、スタンダードレギュレーションの中で最も注目しているカードの「My Favoriteポケカ」というテーマで、コマツダユウタ選手にお話しをお伺いしました!



コマツダユウタ選手
コマツダユウタ選手
ポケモンワールドチャンピオンシップス2010 カードゲーム部門 マスターディビジョン 世界チャンピオン。相手との差を少しずつ広げていき、接戦に持ち込む戦いかたを好む。サイクリングが趣味で、ロードバイクを購入する際も、見た目が「ダートじてんしゃ」っぽいものをつい選んでしまったという。

――今日はどうぞよろしくお願いします。


こんにちは、コマツダユウタです。komaというハンドルネームで活動しています。ポケカが初めて発売された小学生の頃に友達と一緒に遊び始めたのがきっかけで、ポケカ歴は20年以上になります。2010年の世界大会「ポケモンワールドチャンピオンシップス2010」ではマスターディビジョンの世界チャンピオンになりました。
プレイヤー名鑑にも載せていただいており、デッキ作りのポイントやポケカ以外の趣味などについていろいろと話をしていますので、興味のある方は是非そちらもどうぞ


――ではさっそくですが、スタンダードレギュレーションの中で最も注目しているカードの「My Favoriteポケカ」を教えてください。


アローラサンドパンGXです。理由としては、単純に好きなポケモンだからです(笑)
ポケモンGXとして登場したことで活躍できるデッキを組みやすくなったのもあり、お気に入りの1枚です!




――サンドパン(アローラのすがた)、かわいいですよね!(笑) ポケモンGXである点に注目ということですが......


GXワザの「ニードルストームGX」のインパクトがとにかく凄いです!相手のポケモンを一度に複数きぜつさせることが可能で、このワザで一気にサイドを取り切ったときの爽快感がたまらないですね。相手のポケモンにダメカンがのっていることがダメージを与える条件なので、「ニードルストームGX」を使う前に、相手の場のポケモン複数にダメージを与えておけるワザを持つポケモンと組み合わせたいです。


――たしかに、強力なGXワザを持っていますね。


水タイプなので、強力なポケモンが多い炎タイプのポケモンの弱点を突いたり、カスミ&カンナでもう一度強力なGXワザを使うこともできます。

ミュウツー&ミュウGXの特性「パーフェクション」でニードルストームGXを使うことも考えられます。アローラサンドパンGXをトラッシュしてすぐに使うことができれば、相手の意表を突くこともできて強力です!

――油断しているベンチポケモンに奇襲をかけるわけですね! 相手からしたら、「聞いてないよ」という感じかもしれません(笑) では、このカードを採用したデッキを教えてください。




こちらです。今回アローラサンドパンGXと組み合わせるカードとして、白銀のランスで登場したガラル ギャロップVに注目しました。ワザ「リブラホーン」が、相手のポケモン1匹に残りHPが100になるようにダメカンをのせるので、100ダメージを与えることができる「ニードルストームGX」ととても相性が良いです。


リブラホーンは相手のバトル場だけでなくベンチのポケモンを選んでダメカンをのせることもできるので、リブラホーンで複数のポケモンにダメカンをのせておき、ニードルストームGXで一気にサイドを取り切るのがこのデッキの主なゲームプランになります。「リブラホーン」の性質から、ポケモンVMAXのHPの高さにも苦戦せず、また、序盤からサイドを積極的に引いたりしない点から、リセットスタンプに強いことがこのデッキの特徴です。


――ちょうど倒しきれるダメージ、相性はバツグンですね。


このデッキの一番の弱点となるのはミュウの特性「ベンチバリア」です。「リブラホーン」はダメージではなくダメカンをのせる効果なので「ベンチバリア」で防がれることはありませんが、肝心の「ニードルストームGX」は防がれてしまいます。そこで、「リブラホーン」に似たダメカンをのせるワザを持つこくばバドレックスVを入れています。ワザ「アストラルビット」でミュウともう1匹のポケモンにダメカンを5個ずつのせておき、「ニードルストームGX」を使う直前にガラル ジグザグマの特性「かんしゃくヘッド」でミュウにダメカンをのせてきぜつさせることで対策します。このとき、「アストラルビット」でダメカンをのせたもう1匹のポケモンも「ニードルストームGX」できぜつさせることができればなお良いですね!


――現在採用されることの多いカード、特性「ベンチバリア」を持ったミュウですが、弱点ではあるものの、ちゃんと対策もされています。


もう一つこのデッキには弱点があります。「リブラホーン」でダメカンをのせたあとに進化されて最大HPが増えると、残りHPが100ではなくなってしまう点です。これについては、進化していないポケモンVに対して強いビクティニVMAXを入れることで対策します。相手が進化させずにポケモンVで戦ってくる場合は、ワザ「ダイビクトリー」できぜつさせていきましょう!


相手のデッキの主軸がポケモンVではない場合は、こくばバドレックスVが活躍します。「アストラルビット」でダメカンを5個ずつのせておくことで、大半のポケモンはニードルストームGXできぜつさせることができるからです。


――相手に合わせて柔軟にプラン変更ができるようになっていますね!


また、ガラルギャロップVと相性が良いカードとしてジャイアントボムを入れています。「リブラホーン」で残りHPが100になったポケモンはジャイアントボムをつけたガラルギャロップVを攻撃しづらくなるでしょう。


いろいろなタイプのポケモンが入っているのでエネルギーのバランスが不安になるところですが、リブラホーンとアストラルビットを使うのに必要なエネルギーが無色なので、溶接工でエネルギーをつけていく形にまとまりました!


――デッキのご紹介、ありがとうございました。次は、ポケカについての思い出や、今後やりたいことなどを教えていただけますでしょうか。


長くプレイヤーをやっていると、お気に入りのデッキとか思い出が詰まったデッキができていきます。
僕の一番の思い出深いデッキは、2010年に僕を世界チャンピオンにしてくれたガブリアスC[チャンピオン]レントラーGL[ジムリーダー]中心のデッキ、いわゆる『ガブレン』デッキです。
ポケモンカードでは、公式大会のスタンダードレギュレーションで使えるカードプールが定期的に変更になります。なので、スタンダード環境では使えなくなってしまった思い出深いデッキは、デッキの形のママ残しているんです。



スタンダードで使えなくなるカードが出ることは、より新鮮で刺激的な対戦環境を維持するためだとは思うのですが、やはり一緒に戦えなくなってしまうのは少し寂しく、でも、こんなふうに飾ることでずっと身近に感じていられるので好きです。眺めると当時の思い出とともに感情まで思い出してきてつい心が熱くなったりします。
もう昔話ですが、もし興味がある方がいらっしゃればお話などできると嬉しいですね。


――コマツダユウタ選手、今日はどうもありがとうございました!



ヤマトツグヨシ選手のインタビューが、本日更新で同時掲載されています。合わせてご覧ください。

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