カネシロ イツキ
- 入賞履歴
- チャンピオンズリーグ2025 大阪 シニアリーグ1日目大会 優勝
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01
ポケカを始めたきっかけ
お父さんといっしょに遊べるものを探して たまたま見つけたポケカにドハマり!
- ポケカを始めたきっかけを教えてください。
お父さんが僕と一緒に遊べるものを探してくれていて、そのときにたまたま見つけたのがポケカだったんです。小学校のころはサッカーを一緒にやっていたんですけど、中学のレベルになるとお父さんと一緒には難しくて。
- そこでただ諦めるだけではなくて、ほかのものを探そうとするあたり仲がいいんですね。そしてそれがポケカだったと。
周囲と比べても、親子仲はすごくいいと思いますね。最初はお父さんと構築済みデッキで対戦していたのですが、たまたまカードショップへ行った際に大会をやっていて。そこで初めてジムバトルというものを知りました。お父さん以外と対戦したこともなかったし、デッキもまだ構築済みデッキそのままだったのですが、とりあえず参加してみることにしたんです。
- さすがにほかの参加者とはデッキのパワーに差がありそうですが、参加してみて、どうでしたか?
それはもうボコボコにされました(笑)。でも、人と競うこと自体が当時から大好きだったので、そこで火が点いてしまって。人と対戦することの楽しさと負ける悔しさを知ってしまったら、これはもう勝つまでやめられないぞと思いました。そこから急速にポケカにハマっていきました。
約1年の修業期間を経てシティリーグへ
- ではもうすぐにシティリーグやチャンピオンズリーグにも参加を?
いえ、シティリーグに参加したのはジムバトルに行き始めてから1年くらい経ったころでした。大型大会があるということはもっと早く知っていたのですが、お父さんとも相談して、もっと勝てるようになってから出ることにしたんです。
- 堅実ですね。
お父さんとふたりで同じデッキを使って練習し続けて、ジムバトルでの勝率が高くなって優勝もできるようになって。「そろそろいいかな」という話になり、ふたりで日にちを合わせてシティリーグに参加しました。でも結果は僕が2勝3敗でお父さんは3勝2敗でした。初めて競技としてのポケカに触れた気がして、レベルの違いを感じました。
02
得意なデッキ
「うらこうさく」との出会いが転換期 自分に合った戦いかたを自覚できた
- 得意な戦いかたを教えてください。
ガンガン攻撃してサイドをとりきったり、すごく複雑なダメージ計算をしたりするのはあまり得意ではなくて。序盤は相手の妨害をしつつ我慢我慢で最後に逆転を狙うような戦いかたが好きです。相手の行動を先読みしたり、次の番の展開をシミュレーションしたりするのが好きで、そうした自分のスタイルにいちばんハマっていたのが特性「とおせんぼ」のカビゴンを軸にしたデッキでした。
- そういった戦いかたを好むようになったきっかけは何かあったのでしょうか。
アルセウスVSTARと特性「うらこうさく」のジメレオンやインテレオンを組み合わせたデッキと出会ったのが大きなターニングポイントだったように思います。それまでロストゾーンを使ったデッキをよく使っていたのですが、あまり思うように勝てていなくて。でもこのデッキの後半に巻き返すような戦いかたは僕に合っていると感じて、使っていて楽しかったし勝てるようにもなりました。惜しむらくは、好んで使うようになった約1か月後にレギュレーション変更によってスタンダードレギュレーションでは使えなくなってしまいました。
03
デッキ作りで
大事にしていること
環境読みが得意でデッキ選択が的確 同年代の友人に厚い信頼を寄せる
- デッキ作りで大事にしていることを教えてください。
とにかく環境読みがすごく上手な友だちがいて、いつもその子にもらったデッキレシピをベースにすこし調整して使わせてもらっています。なので普段自分でイチからデッキを作ることはあまりないかもしれません。
- すごく信頼されているんですね。
はい。ちょうどマスターリーグに上がったばかりなのですが、自主大会では毎回のように違うデッキを使って勝っていて、そのタイミングの環境に適したデッキを選択するのが本当に上手だなと思います。なのでデッキのことで迷うことがあればすぐ相談して、アドバイスをもらっているんです。個人的に気が合うというか、考えかたも似ている部分があって、大体いつももらったアドバイスはそのまま受け入れて従っています。
04
一番思い出に残っている
大会、使用したカード
たくさんの応援メッセージに勇気をもらい ポケカの楽しさを再確認したPJCS2024
- いちばん印象に残っている大会は何ですか?
「ポケモンジャパンチャンピオンシップス2024」です。1年に1度しかない、選ばれた人たちだけが出られる大会ということで、ちゃんと頑張って練習はしてきたもののあまり自信が持てていませんでした。でもDAY1を7勝1敗で抜けられたとき、普段いっしょに練習している仲間だけでなく、いろいろな人たちから応援メッセージをもらえたんです。それにすごく勇気をもらえて、絶対に勝つぞっていう強い意志を持つことができました。同時に、ポケカって本当に楽しいなと改めて思えたので、印象に強く残っています。
- 結果、ここでもTOP16と好成績を残されています。DAY1の時点では自信が持てていなかったという話でしたが、この結果はさすがに自信になったのではないですか?
じつはちょっとここで天狗になってしまって……。この調子で世界大会も勝てるだろうと思ってしまっていたのですが、現実は甘くなくて。DAY1の結果が4勝3敗1分けでDAY2には進めませんでした。やっぱり調子に乗るとちゃんと負けるんだなって、改めて気を引き締め直しました。
- 世界中の猛者が集まる大会で勝ち越しているのですから、誇っていいと思ってしまいますが……。世界大会に出るようなプレイヤーはやはり目標が高いですね。
さすがにDAY2には行けるだろうなんて考えを持っていたので、いま考えると本当に甘かったなと思います。
勘違いしがちな、 おっちょこちょいな一面も
- ちなみに、チャンピオンズリーグへの参加も何かご自身なりの条件があったんですか?
じつは、初めてのシティリーグがオープンリーグでの参加だったのもあって、ジュニアリーグやシニアリーグの存在を知らなかったんですよ。チャンピオンズリーグの配信を見ていると、ポケカ四天王を始めとするマスターリーグの有名強豪プレイヤーがものすごくハイレベルな対戦をしているじゃないですか。さすがに自分があのレベルで対戦をするのは考えられなくて、参加するという考えはなかったです。結局、リーグが分かれていることを知って初めて参加したのは「チャンピオンズリーグ2024 福岡」でした。
- そこでTOP16ですもんね。初めて聞いたときは「初参加でいきなりTOP16!?」と驚きましたが、これまでの経緯を聞いていると納得感があります。もちろんすごい成績なのは間違いないですが。
本当はそのつぎのチャンピオンズリーグへの優先参加権があったのですが、ここでも勘違いをしていて。応募しなくても参加が決まっているのかと思ってしまっていたんです。ちゃんと理解したころには抽選が締め切られていて、結局参加できませんでした(笑)。
- も、もったいない……!
05
好きなカードとその理由
カビゴンとずっと一緒に歩んできた 大会前は直接声をかけて絆を高める
- 好きなカードを教えてください。
好きなカードはやっぱり特性「とおせんぼ」のカビゴンですね。シティリーグでの初入賞、自主大会での初優勝、チャンピオンズリーグ初出場でTop16、PJCSも初出場でTop16、ポケモンWCSでも一緒に戦った相棒なので、思い入れの強さは群を抜いています。大好きです。
- レギュレーション変更によってついにスタンダードレギュレーションでは使えなくなってしまいました。何かカビゴンとの思い出のエピソードをひとつ挙げるとしたら何でしょうか。
ちょっと恥ずかしい話なのですが、大型大会の前は毎回必ずカビゴンのカードを4枚手に取って、カビゴンたちに向かって「マジで頼むぞー!」と声をかけるようにしていました。その甲斐あってなのかは分からないですが、当日は毎回しっかり応えてくれていたと思います。
海外の大会に挑戦したい!
- 今後の目標やチャレンジしたいことはありますか?
海外で開催されている「Regional Championships」や「International Championships」に興味があって、大学生になったら挑戦してみたいと思っています。
- どうして海外の大会に興味があるのでしょうか。
「ポケモンWCS2024」は満足のいく結果こそ出せませんでしたが、初めて経験したBO3(2本先取)のルールはすごく楽しかったんです。でも日本ではBO3の大会は基本的にないですし、ポケモンWCSは1年に1度だけ。なのでBO3で行われている海外の大会に参加しに行きたいなと。現地の雰囲気を味わってみたいというのもあります。
- そうした海外大会に挑戦する日本人プレイヤーが昨今少しずつ増えているような印象があります。ですがそうなると、英語でのコミュニケーションが必要になりそうですね。
そうなんですよね。正直、いまはほとんど英語を話せなくて、恥ずかしながらポケモンWCSでも相手の選手が何を喋っているのか分からないタイミングがありました。対戦相手がノリのいい人ばかりだったので何とかなったのですが、「Regional Championships」や「International Championships」に参加するとなると、いまのままでは不安ですね。頑張って勉強します。
- 海外での活躍も期待しています!
06
よく行くジム
練習量は意外と少ない!? 相手のデッキや立ち回りの勉強を優先
- よく行くジムはどこですか?
カードボックス宇部店です。毎週金曜日と日曜日にジムバトルがあるので、できる限り参加するようにしています。
- ジムバトル以外に、普段の練習はどんな感じでされているのですか?
あんまり練習という練習はしていなくて、大会の前日に環境の確認だけしてデッキをすこしだけ変えるかどうか考える程度です。直近の大会で入賞したデッキをSNSでまとめてくれている人がいるので、それを見てデッキレシピを頭に入れておくような感じです。実際にカードを触って対戦したりするのは、平均すると2週間に1回くらいかもしれません。
- それだけの練習量でここまでの結果を残せているのは驚きです。効率がものすごくいいのでしょうか。
対戦したときは勝ち負けだけでなく、試合中のミスや反省点をメモして残すようにしています。それを大会前に見返して、本番でやらないように気を付けています。あとは、デッキの完成度がすごく高いので、そのおかげというのもあると思います。
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