オグニタカシ選手（以下、オグニ選手）　小学4年生の頃にポケモンカードゲームBW「はじめてセット」を買ってもらったのがきっかけです。ポケカは学校でも流行っていて、ある友だちの家では人を集めて大会も開いていました。

その友だちが開いていた大会で優勝できたんです。それで、初めてカードショップの大会に行ってみたら見事にぼろ負け（笑）。見かねた親切な親子が「デッキに入れたら強くなるよ」とトルネロスEXを2枚もくれたんです。「せっかく強いカードをもらったから」という思いもあって、それまでよりもすこし真剣にポケカと向き合い始めました。

先にサイドをあえて取らせてから、カウンター効果を持ったカードで逆転する戦いかたが得意です。中でもNやリセットスタンプのようなカードの使いかたには自信があります。それが基本の戦いかたとしてあったうえで、相手に読まれない切り札を用意するのがポイントです。

たとえば、僕が使っていたルガルガンGX＆ゾロアークGXのデッキにはミラー対策で「まきかえす」が使えるシェイミを入れていたり、ゾロアークGXの苦手なマッシブーンGXの対策としてエーフィGXも入れていたんです。このデッキに入れているメタモンがエーフィGXに進化するとは、なかなか読まれませんでした。

自分だけの勝負札を決めることです。理想を言えば完全に60枚オリジナルのデッキを作るべきだと思っていますが、仮に流行りのデッキを使ってみるにしても、せめて数枚は自分だけのカスタマイズをした方がいいです。

完全なミラー対決に近づけば近づくほど、プレイング技術の差が顕著に表れるようになるからです。なので、プレイングに自信がない人ほど独創的なデッキを使うべきだと思います。自分よりうまい相手に勝つためには、プレイングの技術からいかに離れたところで勝負できるかが重要だと思っています。

ポケモンWCS2014の予選で対戦したブラジル人のプレイヤーがすごく印象に残っています。デッキの相性は僕が有利で1戦目はあっさり勝てたのですが、2戦目では僕のキーカードが全部サイドに落ちてしまったんです。それをすぐに見破った相手はじっくりと時間をかけながらその試合を取りました。

おかげで3試合目を行う時間は残らず、勝てるはずだった試合を引き分けに持ち込まれてしまいました。2本先取り形式ならではの上手な戦いかたで、しかも自分と同じジュニアの選手がそこまでの計算ができるなんて、と尊敬したのを覚えています。

エルフーンGXです。とにかくイラストがかわいい！　じつはゲームでもボックスひとつがエルフーンだけで埋まっているくらい育てています。エルフーンといっしょにレート2000超えたこともありますよ！

じつはカードでは使ったことがなくて……。そういう意味で愛着のあるカードは、かたいおまもりです。ポケモンWCSの出場プレイヤーでも効果を把握していない人が多くて、たぶん会場でいちばんジャッジを呼ばれたプレイヤーは僕だったと思います。でも、ミュウツーEXにつけると絶妙に数値がかみ合って……これ語ると2時間はかかるので自重します（笑）。

すまいるキングの安城店、刈谷店、もう閉店していましましたがほら貝店にもよく行っていました。

最初は刈谷店に行っていたのがきっかけで、ほかの店舗にも行くようになりました。刈谷店では毎週日曜日の午前中にファミリー大会というものが開かれていて、家族プレイヤーたちによる30枚デッキ戦をやっていました。

つねに30人以上の人が集まっていて、日によっては事前に予約をしないと参加できないほど人気がありました。

一方で、いわゆる競技プレイヤーが集まるのが春日井のZEROというカードショップです。愛知で強い人と戦いたい場合はおすすめです。