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"もっと"限界まで語りつくす! My Favoriteポケカ 香川愛生女流四段

連載企画「"もっと"限界まで語り尽くす! My Favoriteポケカ」では、あの有名人やポケカ四天王など様々な人たちから話を聞いて、「My Favoriteポケカ」、すなわち「ポケモンカードゲームの中で気に入っているカード」を、回ごとにテーマを設けながら紹介してもらいます。


今回はドラゴンポケモンの「My Favoriteポケカ」というテーマで、香川愛生女流四段にお話しをお伺いしました!



香川愛生さん
香川愛生女流四段
日本将棋連盟所属の女流棋士。2008年、中学3年生でプロ入り。2013年、立命館大学在学中「女流王将」のタイトルを通算2期獲得。対局のかたわら、YouTubeなどを通じて将棋の普及活動にも精力的に取り組んでいる。ゲーム好きが高じて「週刊ファミ通」に連載を執筆し、「香川愛生とふたりで将棋」(PC/Switch)の製作にも関わる。ポケモンファンの縁で「ポケモンの家あつまる?」「ポケモン竜王戦2020」などに出演。愛称は「番長」。

――今日はどうぞよろしくお願いします。


女流棋士の香川愛生です。よろしくお願いいたします。


――香川女流四段とポケモンカードの出会いは、どういうものだったのでしょうか?


私がポケモンカードに出会ったのは、小学校1年生くらいのときだったと思います。当時は実物のカードではなくて、「ポケモンカードGB」というゲームボーイのソフトをとにかく遊びこんでいました。ルールもわかりやすかったですし、今もリメイクしてくれないかなぁ、とひそかに期待をしているくらい思い出深いゲームです。

そのあと小学3年生で将棋に出会ってからは、一旦ポケモンカードからは離れてしまっていました。ただ、ネットを通じて大会の様子を観戦するのは好きでした。

自分でも本格的にプレイするようになったきっかけは、「ポケモン竜王戦」だったと思います。

将棋界最高峰の「竜王戦」を主催する読売新聞社と日本将棋連盟とのまさかのタイアップで「ポケモン竜王戦」が発表されたときは本当に驚きました。「第3回 ポケモン竜王戦」からは出演しましたし、上位入賞者が「第3回 ポケモン竜王戦」に出場できる「ポケモンカードゲーム チャンピオンズリーグ2018」にゲスト出演したときは、アツいバトルを通じて選手の皆さんの熱量を目の当たりにして......やはり、ゲーム好きとしてはやらずにはいられなかったですね(笑)


――始めるきっかけとして、それ以上のものはないと思います(笑)


思い出深いのは、2018年12月、女流棋士の山口さん(山口恵梨子女流二段)に誘ってもらったポケモンカードゲーム企業対抗戦です。山口さんと藤井猛九段の提案だったと思うのですが、チーム全員が同じセレビィ&フシギバナGXデッキを使ったんですよね。「限られた時間で効率よく経験を蓄積させるための作戦」ということで、さすが棋士のチーム、戦略深いですよね(笑)。
その企業対抗戦の場で、バトルの魅力はもちろん、カードを通じていろいろなかたと交流する楽しみを知り、そこからプライベートでもポケカをする機会が増えるようになりました。


――対戦を通じたコミュニケーションは、ポケモンカードゲームの大きな魅力のうちの一つですね。女流棋士の香川女流四段にとって、ポケモンカードゲームはどういう遊びに見えるでしょうか。


カードゲームらしい運の要素はあるものの、自分の番で最善の一手を探していく感覚は、将棋と似たようなところがあると感じます。戦況が進んでいって、サイドをどう取り切るかを考える終盤は、将棋の「詰み」を考えているときにも似ていますし。将棋指しに向いているなぁと感じてしまうのも、のめり込んでしまう理由の一つかもしれないですね。


――それではこの辺りで、香川女流四段の、ドラゴンポケモンの「My Favoriteポケカ」をお伺いできますでしょうか。


ムゲンダイナVMAX」を選びたいと思います。


ムゲンダイナVMAX

このムゲンダイナVMAXが収録されている、拡張パック「ムゲンゾーン」が出たときは、本当にたくさんのパックを購入しまして...... 実はムゲンダイナ狙いではなかったのですが、そういうときに限って(笑)、レアなカードがたくさん出るなど、引きにも恵まれて。せっかく手に入れたのでとデッキを組んでみたのですが、「ムゲンゾーン」のパッケージになっているだけのことはあって、使っていて非常に楽しく、強烈なパワーを秘めたデッキだと気づきました。


――ムゲンダイナVMAXを使ったデッキは、これまでもさまざまな大会で活躍してきましたね。


特性「ムゲンゾーン」は、「ベンチにポケモンは5匹しか置けない」というルールを覆すような、掟破りの特性だと思います。
強力な反面、ベンチポケモンの数だけ情報量が増えますので、やることも増えるとも言えるのですが。このときも山口さんのデッキの作り方や、デッキの使い方などを参考にさせてもらいました。
悪タイプのポケモンはたびたび最新弾で登場したり、バリエーションが豊かな印象があります。新しい悪ポケモンが加わるたびにムゲンダイナVMAXデッキがさらに充実していくというのも楽しいポイントですよね。

先日行われた「ポケモン竜王戦2020」のカード部門で優勝した選手も、ムゲンダイナVMAXデッキを使っていたんです! 「ポケモン竜王戦2020」のメインビジュアルもムゲンダイナでしたし、実は私がエキシビジョンマッチで使用したのもムゲンダイナを軸としたパーティで...... 不思議なきっかけではありましたが、いつのまにか、なにかと縁があるポケモンになっていました。


――ムゲンダイナVMAXを使ったデッキを教えていただけますでしょうか。




強化拡張パック「イーブイヒーローズ」で登場したブラッキーVMAXの特性「ダークシグナル」によって、倒したいポケモンをしっかり狙って攻撃していけるようになりました。
余裕のある時にマニューラGXを場に出すことができれば、ガラルファイヤーVの特性「じゃえんのつばさ」と合わせて、エネルギーをつけられない事態にも対応できます。

ブラッキー、クロバット、ニューラといった、ゲームソフト『ポケットモンスター 金・銀』に登場するポケモンに特に愛着のある私としても、とても嬉しい盤面を作ることが出来ます(笑)


――そういうこだわり、これからも大事にしていただきたいです(笑)


「ポケモン竜王戦2020」でのサイトウコウセイ選手の活躍や、ゲンガーVMAXなどの登場によって、今後悪タイプを軸としたデッキは、「いちげき」や「れんげき」の闘タイプのポケモンにマークされてしまうのではないかと考えて、「うねりの扇」「ウィークガードエネルギー」を採用しています。
これらを入れても、闘タイプのポケモンに勝つのはなかなか大変ですが、デッキにどのカードを何枚採用するかという駆け引きも、ポケモンカードの面白さの一つだと思っています。


――最後に、ポケモンカードにまつわるエピソードをお伺いできますでしょうか。


子ども時代はあまりカードに触れることができなかったのですが、ゲームはずっとプレイしていました。 最初にのめり込んだのが『ポケットモンスター 金・銀』だったのですが、その世代で新しく登場したはがねタイプのポケモンがもう、大好きで。意外だと言われることもあるのですが、「ふわふわ」とか「かわいい」というより、ゴツくてカッコいい雰囲気が好きなんですよね。
中でもハッサムは、一目見たときから本当にかっこよくて......。今でも一番の推しポケモンです。


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なので、「ムゲンゾーン」にハッサムVハッサムVMAXが収録されるという発表を聞いたときはもう、言葉にできないくらいうれしくて。
それで、ハッサムVのSRがどうしてもほしくて、なんと16箱も購入してしまったんです。「ハッサムをポケモンVMAXに選んでくれてありがとうございます!!」という気持ちもありましたし(笑) 子どものとき、本当はたくさんのカードがほしいなぁと抑え込んでいた気持ちの反動でもありましたかね......。最後のひと箱で、ハッサムVのSRを引いたときの感動は忘れられません。
YouTubeに開封の様子と、山口さんとハッサムVMAXデッキvsムゲンダイナVMAXデッキで対戦している動画もアップしているので、ご興味があれば見ていただけたらうれしいです。深くは言いませんが、ムゲンダイナVMAXの強さがよく出た試合になりました(笑)


――今後ポケモンカードやイベントに期待することはありますか?


目指す大舞台があるのとないのとでは過ごし方が変わってきますので、「ポケモン竜王戦」のようにスケールの大きいイベントはぜひ続いてほしいと思います。将棋界とタイアップする機会がまたあれば、会場の片隅に将棋のコーナーがあったりしたらいいですね。ポケカして、将棋して、終わったらゲームをして......と行ったり来たりできたら、至福の一日を過ごせそうです(笑)
ポケモンと将棋は考え方が似ているところも多く、プレイヤーの皆さんも通ずるところがあると思うんです。せっかく共通点がありますから、そうした交流の機会が増えていくことを楽しみにしております。


――香川女流四段、ありがとうございました!

 

山口恵梨子女流二段のインタビューが、本日更新で同時掲載されています。合わせてご覧ください。

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