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"もっと"限界まで語りつくす! My Favoriteポケカ スズキナオト選手

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連載企画「"もっと"限界まで語り尽くす! My Favoriteポケカ」では、あの有名人やポケカ四天王など様々な人たちから話を聞いて、「My Favoriteポケカ」、すなわち「ポケモンカードゲームの中で気に入っているカード」を、回ごとにテーマを設けながら紹介してもらいます。


今回は、スタンダードレギュレーションの中で最も注目しているカードの「My Favoriteポケカ」というテーマで、スズキナオト選手にお話しをお伺いしました!



スズキナオト
スズキナオト選手
「ポケモンワールドチャンピオンシップス2017 カード部門マスターディビジョン」準優勝。展開を先読みする冷静な戦局眼で、勝つか負けるか、ギリギリの駆け引きを得意とする。

――今日はどうぞよろしくお願いします。


よろしくお願いします。スズキナオトと申します。ポケモンカードは、2015年の4月に、高校の友達とゲームの延長線上で「カードもやってみよう」という感じで始めました。遊んでいくうちに色々な方と出会い、競技として取り組む楽しさを知ってどんどんのめり込んでいきました。2017年の世界大会で準優勝し、2018年には初代ポケカ四天王になることもできました。


――自己紹介ありがとうございます。今回は、そんなスズキ選手にスタンダードレギュレーションの中で最も注目しているカードの「My Favoriteポケカ」をお伺いしたいと思います。


オーロット&ヨノワールGXですね。


オーロット&ヨノワールGX

――なぜこの1枚なのでしょうか。


自分の得意なプレイスタイルに、とても合っていることが大きいです。相手に何かしらの制限を与えるというのが、とても魅力的に感じます。


たとえば、自分の番にいろいろなアクションをして、手札を4枚で相手に番を返したとします。その手札4枚のうち、次の自分の番に大きく動けるカードが1枚しかないといったことは、よくあると思います。そうした際に、相手のオーロット&ヨノワールGXが使う「ナイトウォッチャー」で、手札4枚から2枚を山札にもどされると、重要だった1枚もそこに含まれていて、次の自分の番に何も動きが取れない、という風になります。


つまり、相手をそういう状況にすることを目指します。さらに、その試行回数を増やすことで、相手のプレイに制限をかけることができると思います。


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――手札が減った相手は選択肢を狭められるうえに、また手札を減らされるかもしれないというプレッシャーを感じながら、戦わざるをえなくなるわけですね。


また、せっかく相手の手札を減らしていても、盤面で解決されてしまうと、結局あまり意味がないことがほとんどなのですが、GXワザ「ペイルムーンGX」がそれを解決してくれてます。相手のバトルポケモンについているエネルギーをトラッシュしつつ、相手の番の終わりにきぜつ判定があるため、相手にバトルポケモンとベンチポケモンの入れ替えさせることができます。そうやって特定の動きを取らせることで、継続して相手の手札をロックさせることができるので、ナイトウォッチャーともマッチしていて、このカード1枚で、とてもプレイに幅を持たせられると思います。


――なるほど、相手としてはどちらのワザも使われたくないですね。


さらに、バトル場でワザを使わなくても、このカードがデッキに入っているというだけで相手のプレイに制限をかけることができます。


――というと、どういった状況でしょうか。


様々なポケモンGXのワザが使えるミュウツー&ミュウGXと一緒にデッキに採用されていると、相手が常にナイトウォッチャーを意識してくれます。そういった時、相手は手札を多く抱えるようになります。


そして、そこに対して、手札の中のトレーナーズの枚数が多いほど大ダメージになる、ゲンガー&ミミッキュGXのGXワザ「ポルターガイスト」を使用すると、一撃で相手ポケモンを倒すことができたりします。この時、オーロット&ヨノワールGXはバトル場でワザを使っていなければ、ベンチにも出ていなかったりします。デッキに採用しているだけで見えない活躍をしてくれるのです。


――他のカードと関連した活躍を教えていただいたところで、どういうデッキになるかお伺いしたいと思います。




こちらになります。最初にクレセリアで盤面を作ったら、最後までオーロット&ヨノワールGXで戦っていきます。ワザ「ナイトウォッチャー」で相手に圧力をかけていきながら、じわじわと盤面を制圧していきます。1匹目のオーロット&ヨノワールGXが倒されたら、リセットスタンプを使い相手の手札を減らしてから、2匹目のオーロット&ヨノワールGXのワザ「ナイトウォッチャー」で、相手の手札に制限をかけて反撃に出ます。このようなコンボカードのサーチ手段として、ブルーの探索を採用しています。デッキに特性を持ったポケモンが採用されていないため、とてもシンプルに採用することができました。


――このデッキでは、オーロット&ヨノワールGXがバトル場で積極的に戦っていくかたちですね。クレセリアでワザに必要なエネルギーを準備できるので、たしかに強そうです! 素敵なデッキをご紹介いただきありがとうございました。



――次に、ポケモンカードに関する思い出や、今後やってみたいことをお伺いしたいと思います。


「チャンピオンズリーグ2021 愛知」に参加したのですが、大型大会に参加するのが久しぶりで、久々に会う方も多くいて、このような出会いがあるのも、ポケモンカードをやっていく上で記憶に残っていく1つのことなんだなと思いました。


今後やってみたいこととしては、ポケモンカードについて自分や仲間のプレイを振り返って議論することがとても好きなので、コミュニティで発信していくことや、個人的に、対戦解説などをやっていきたいと思っています。


――スズキナオト選手、今日はどうもありがとうございました!

 

ヨネダタクヤ選手のインタビューが、本日更新で同時掲載されています。合わせてご覧ください。

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