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限界まで語り尽くす! My Favoriteポケカ ~第7回 ヨネダタクヤ選手~

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毎週水曜日14時に更新! 連載企画「限界まで語り尽くす! My Favoriteポケカ」では、ポケカをプレイしているあの有名人やポケカ四天王など、様々な人たちから話を聞いて、「My Favoriteポケカ」、すなわち、「ポケモンカードゲームの中で気に入っているカード」を好評発売中の新商品から1枚紹介してもらいます。


第7回は、ヨネダタクヤ選手にお話を伺いました。


ヨネダタクヤ選手
プロフィール
「ポケモンジャパンチャンピオンシップス2018 マスターリーグ」優勝、2016年に開催された「カメックスメガバトル日本チャンピオン決定戦」優勝など、数多くの大会優勝経験を持つ。1999年に行われた「トロピカルメガバトル日米交流戦」でも優勝している、長年のポケモンカードプレイヤー。コントロールデッキを得意とする。SNSでは、美味しそうなご飯の画像をよく投稿している。

―――こんにちは、今日はよろしくお願いします。


こんにちは、ヨネダタクヤです。ポケカ歴は1996年に発売された第1弾からです。初めて大会に出たのが1999年で今が2020年。大会に出始めてからでも20年以上、ポケモンカードを続けていることになりますね。



―――第1弾からということは、まさにポケカが始まってからずっとプレイしていただいていることになりますね。何がきっかけで手に取っていただけたのでしょうか。


周りがみんな遊んでいたので、それがきっかけで、自然と始めたんだと思います。



―――その後、数多くの公式大会で優勝するようになったヨネダタクヤ選手ですが、早速、「My Favorite ポケカ」をお伺いしたいと思います。


はい、最新の拡張パック「ムゲンゾーン」から今回僕がピックアップする1枚は、ムゲンダイナVMAXです。


ムゲンダイナVMAX


―――拡張パック「ムゲンゾーン」の目玉ともいえるカードですね。


ムゲンダイナVMAXのワザ「ドレッドエンド」は自分の場の悪ポケモンの数×30ダメージを相手にあたえるというワザで、さらに、本来ならばベンチに出せるポケモンは5匹までなので最大でも180ダメージのところ、ムゲンダイナVMAXの特性「ムゲンゾーン」で場のポケモンがすべて悪タイプの時に限りベンチに8匹まで出せるため、最大270ダメージも与えることができるようになります。この270という数字は、既存のポケモンVやTAG TEAM GXの多くを一撃できぜつさせることができる数字です。
ただし、ムゲンダイナVMAXの特性「ドレッドエンド」を使うためには悪ポケモンでデッキを固める必要があるため、ゲーム運びに役立つジラーチデデンネGXなどを採用しづらい面もあります。しかしクロバットVで手札を補充できるのでそのデメリットを解消できるようになっています。他にもフーパガラル ジグザグマといった優秀なポケモンも悪タイプには揃っており、ムゲンダイナVMAXが活躍する舞台が整っています。



―――クロバットV・フーパ・ガラル ジグザグマなどの、ムゲンダイナVMAXの強さをサポートするカードが拡張パック「ムゲンゾーン」には揃っていますので、この拡張パックを買うだけで、ムゲンダイナVMAXの強さをすぐに実感いただけると思います。


もう1点このカードを見て特に気になった点として、先ほども触れたんですけど、ムゲンダイナVMAXのワザ「ドレッドエンド」は自分のベンチポケモンの数が多くなるほどダメージが上がっていきますね。自分の場や相手の場のポケモンの数を参照して戦うポケモンがメインのデッキは、実は過去の公式大会でもよく活躍していました。今ぱっと思い浮かぶだけでも、ゾロアークGXMレックウザEXは記憶に新しいです。その他にも、もっと昔には拡張パック「ダークラッシュ」のエンペルト、拡張パック「ハートゴールドコレクション」のワタッコがいましたし、さらに時代を遡ると拡張パック「蒼空の激突」のルンパッパ、そして僕のプレイヤー名鑑でも紹介した、僕が初めて日本一になった時に使った第2弾拡張パック「ポケモンジャングル」のプクリンと、数々のカードが使われていました。


ルンパッパ
プクリン


―――20年以上の大会出場経験があるヨネダタクヤ選手だからこそできる、過去の対戦環境を参考にした強さの分析です。


ベンチポケモンの数でダメージが上がるワザを持つポケモンは、自分がしっかり展開できればダメージを確保できるので、長い歴史の中で活躍してきたのではないかと思います。今回のムゲンダイナVMAXも例にもれず、きっと大活躍するでしょう。



―――ムゲンダイナVMAX、お墨付きをいただきました!


このポケモンをより強くしているところは、340という最大HPの高さです。今まで対戦環境の第一線で活躍していたカードの中でも一番高いです。にしても340かー。上のプクリン見てくださいよ。HP80ですよ。4倍以上もある......

昔話は置いておくとして、今のスタンダードレギュレーションでは1回のダメージで340が出せるポケモンもいるにはいますが、かなり限られます。今流行りのポケモンでザシアンVピカチュウ&ゼクロムGXリザードンVMAXのワザなら耐えることができます。つまりムゲンダイナVMAXはこれらのポケモンに対し、最低でも2回攻撃できるということです。この状況を相手視点に立ってみると、HP340のムゲンダイナVMAXを頑張って倒すことができたと思ったのに、HPまんたんのムゲンダイナVMAX(2匹目)が出てくるなんて絶望的な状況ですよ...... 無傷のムゲンダイナVMAXは、一撃では倒せないため最低2回ずつ攻撃を受けることを想定し、最大270ダメージを4回受けることになります。ポケモンVやポケモンGXを倒されると、4回の攻撃でサイドを6枚取りきられてしまう可能性も出てきます。

つまり、ムゲンダイナVMAXは、高い攻撃力とHPを兼ね備えた、強力すぎるといっても過言ではないポケモンということです。



―――相手を倒すためのワザのダメージ、相手に倒されないためのHP、そのどちらもが高いムゲンダイナVMAXは、「強力すぎる」! 本当にそういって過言ではなさそうです。ワザ「ドレッドエンド」は悪エネルギーと無色エネルギー、それぞれ1つずつで使えるので、4回使う機会は無理なく作ることができそうです。


そういえば、「ムゲンダイナチャレンジキャンペーン」ではイラストが特別仕様になっているムゲンダイナVムゲンダイナVMAXを手に入れることができるんですよね。どちらも格好いいイラストになっているので全部欲しいです。しかしバトルでどちらのイラストのカードを使うかは、すごく悩ましい問題ですね(笑)



―――両方を混ぜて使っていただいて、「おっ、今度はコッチのイラストのほうを引いたか」といったような、ちょっとした変化を楽しんでいただけるかもしれません(笑) それでは、ムゲンダイナVMAXを採用したデッキをご紹介ください。


くわしいデッキレシピはこちら!


はい、こちらのデッキです。メインアタッカーはもちろんムゲンダイナVMAXです。構築の方針としては、「悪タイプのポケモンだけ採用する」、「2回目の番で270ダメージを出す」の2点です。

1つ目の「悪タイプのポケモンだけ採用する」に関しては、ムゲンダイナVMAXを活かすための必要条件です。そこで手札を補充するためのクロバットVや、ムゲンダイナVMAXのワザ「ドレッドエンド」の270ダメージでは1撃で倒せないポケモンVMAXやTAG TEAM GXに対抗するめのガラル ジグザグマを採用しました。アブソルは相手のジラーチを使いにくくして展開速度を落とす役割で、フーパは便利な1エネルギーでワザが使える機動的なアタッカーとして、アローラニャースは後攻の時にエネルギーなしで70ダメージ出せるので採用しました。

ムゲンダイナVでスタートした時には、ネズからハイド悪エネルギーとアローラニャースを持ってくることで、後攻最初の番で70ダメージを与えることができます。


イベルタルGXは相手のバトルポケモンに4個ダメカンがのっているときに相手のポケモンをきぜつさせるGXワザ「デスカウントGX」をもっているので1枚だけ採用しました。回収ネットやムゲンダイナVMAXの特性「ムゲンゾーン」でガラルジグザグマの特性を生かし「デスカウントGX」と組み合わせることで、TAG TEAM GXやポケモンVMAXなど、どんなポケモンでもきぜつさせることができるからです。



―――他のポケモンでGXワザを打つことがないデッキなので、チャンスを無駄にせず使えそうですね。


2点目の「2回目の番で270ダメージを出す」に関しては、クイックボールなどのボール系のグッズやダートじてんしゃをたくさん入れて、ポケモンを探しに行きやすくしています。2回目の番で270ダメージを出すということは、最初の番には必ずムゲンダイナVを場に出さないといけないのです。つまり、先攻でも使えるグッズを多くすることでサポートを使わなくてもムゲンダイナVを出しやすくしています。またグッズは自分の番に何枚でも使えるので、使い切ってしまうことでクロバットVの特性「ナイトアセット」で多くのカードを引けるようにしています。



―――実際にどういう場面があるかを想定し、カードの配分までとてもよく練られているデッキなのですね。


ぜひ、このデッキを使ってみて「このカードを入れたらもっと強くなるのではないか」と研究を重ねて、デッキをさらにブラッシュアップしていってみてください。



―――ヨネダタクヤ選手、ありがとうございました!




毎週水曜日更新の「限界まで語り尽くす!My Favoriteポケカ」、次回は6月17日(水)14時に第8回を公開いたします。


第8回は、声優の河西健吾さんにお話を伺いました。ご期待ください。

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