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【全8回連載】 ポケモンカード「ゲーム」の悩みを解決しよう
【第5回】必須カードを理解して、デッキを改造する

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ピッピ樋口と勉強する
デッキ100%採用のカードが強い理由

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デッキ100%採用のカードが強い理由

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ポケモンカードゲームには興味があるけど、どの商品を買えばいいのか分からない、デッキの作り方を知らない、対戦のやり方が難しい、対戦になかなか勝てない、人それぞれいろいろな悩みがあると思います。
この連載には、そんな「あなた」にむけたヒントが詰まっています。私たちと一緒に、ポケモンカードゲームの世界を楽しんでみませんか。



連載予定(全8回)

【第5回】 必須カードを理解して、デッキを改造する



こんにちは、ピッピ樋口です。今回はYoutubeから飛び出して、トレーナーズウェブにやってきました。対戦動画でプレイミスがあまりにも多く、このままではいけないと思い、勉強を兼ねてこの記事を書くことになりました。


この記事には、これまでピッピが知らなかった「なるほど!」をたくさん詰め込みました。ポケカでもっと強くなりたい皆さんにとって、少しでも参考になればと思うので、よろしくお願いします。

入賞デッキに「必ず採用される」カードがあるらしい


【ポイント1】公式大会デッキレシピを分析してみた

バトルサーチャーハイパーボールこだわりハチマキプラターヌ博士
デッキA 4 3 2 4 2
デッキB 4 4 2 3 2
デッキC 4 4 1 4 1
デッキD 4 4 1 3 1
デッキE 4 3 2 2 1
デッキF 4 4 2 3 1
デッキG 4 3 3 3 1
デッキH 4 4 2 3 1
平均枚数 4 3.625 1.875 3.125 1.25
(チャンピオンズリーグ2018 横浜のマスターリーグ入賞デッキレシピより)

Youtubeで対戦を重ねるにつれて、どのデッキにも必ず入っているカードがある、と感じるようになりました。果たしてこのイメージは正しいのか、実際にどのようなカードが採用されているのか、公式大会の入賞デッキレシピで検証してみました!


2017年9月3日(日)開催のポケモンカードゲーム チャンピオンズリーグ2018 横浜のマスターリーグ入賞デッキレシピを分析した結果が上の図です。


結論から言うと、「必ず採用される」カードは複数存在しました。「バトルサーチャー」は、入賞者全員がデッキ上限の4枚。「ハイパーボール」、「こだわりハチマキ」、「プラターヌ博士」、「N」などのトレーナーズも、入賞者全員のデッキに1枚以上採用されていることが分かります。



【ポイント2】デッキ100%採用のカード一覧まとめ

ポケモングッズトレーナーエネルギー
カプ・テテフGX バトルサーチャー プラターヌ博士 ダブル無色エネルギー
ゾロアークGX ハイパーボール
シェイミEX こだわりハチマキ グズマ
フィールドブロアー フラダリ
かるいし
(チャンピオンズリーグ2018 横浜のマスターリーグ入賞デッキレシピより)

なぜこれらのカードは、100%採用されているのでしょうか。その理由を、今回は「ハイパーボール」、「プラターヌ博士」、「N」、「バトルサーチャー」、「こだわりハチマキ」の順に、1つ1つ探っていきたいと思います。

デッキ100%採用のカードが強い理由


【ポイント1】他のボールと比べて一目瞭然!ハイパーボール編。

ハイパーボール

デッキに採用されるボール=「ハイパーボール」というイメージは誰もが持っていると思います。ただ、なぜ「ハイパーボール」なのでしょうか?


「ハイパーボール」の効果を注意深く読んでみると、明確に強い理由が2つあって、それは他のボールと比較すると一目瞭然になります。


①ベンチではなく、手札にポケモンを持ってこれる


②山札から持ってくるポケモンに条件が無い


例えば、山札から「カプ・テテフGX」を持ってきて、特性「ワンダータッチ」を使いたいとします。一見すると「ネストボール」でも良いような気がしますが、特性「ワンダータッチ」は手札からベンチに出した場合に効果があるので、「ハイパーボール」以外のボールは確実とはいえません。


この他にも、タイプ・たねポケモン・進化ポケモンなど、持ってくるポケモンに条件が無いことも、「ハイパーボール」だけの強みです。



【ポイント2】シロナとの使い分け!?プラターヌ博士編。

プラターヌ博士
シロナ

山札を引けるサポートは、「プラターヌ博士」の他にも、「リーリエ」、「マーマネ」、「ハウ」、「N」、「シロナ」など様々な種類があります。

にもかかわらず、なぜ「プラターヌ博士」は安定して採用されているのでしょうか。


その理由は、引きたいカードを引ける確率が高まるということです。


今回は例として、ほぼ同じ枚数を引ける「シロナ」と比較してみましょう。山札を引けるサポートを使うのは、多くの場合で特定のカードが欲しい時です。例えば、「ふしぎなアメ」やエネルギーなどです。


不要なカードをトラッシュしてから山札を引くのと、残したまま山札を引くのとでは確率が異なります。既に山札が少ない状態だと、その差はさらに広がります。欲しいカードを、少しでも高い確率で引く。それが「プラターヌ博士」の強い理由です。


一方で、手札にまだトラッシュしたくないカードがある場合や、ロストゾーンに置かれてしまうプリズムスターがある場合は、「プラターヌ博士」より「シロナ」の方が使い勝手が良さそうです。その使い分けも、状況によって変化するので、「バトルサーチャー」があると便利そうに感じます。



【ポイント3】序盤も終盤も強い!N編。

N

終盤に強い「N」というイメージはありますが、序盤でもその効果は非常に強いです。その理由について、2つ考えてみたいと思います。


①終盤に、相手のプレイを妨害できる


②序盤に、カードをトラッシュせず、手札を引き直せる


1つ目の理由は多くの人が知っていて、特に相手のサイドが少ない終盤に使うと手札を減らすことができるので、妨害効果が大きいということです。


2つ目は「プラターヌ博士」との使い分けが念頭にあります。序盤で「プラターヌ博士」を使うと、残しておきたいカードも一緒にトラッシュされてしまいます。それに比べて「N」の場合は、山札にカードが戻るので序盤に使いやすいサポートです。


ただ、2つ目の理由は「シロナ」と効果が被るので、どちらを何枚デッキに入れるのか考える必要がありそうですね。



【ポイント4】やっぱり強かった!バトルサーチャー編。

バトルサーチャー

なぜ「バトルサーチャー」は、どのデッキにも必ず4枚採用されているのでしょうか。「自分のトラッシュからサポートを1枚選び、相手に見せてから、手札に加える。」という効果はシンプルで、強い理由を聞かれても意外と難しかったりします。


それでは、ピッピと一緒に「バトルサーチャー」が強い2つの理由に迫ってみましょう。


①中盤以降に、サポートの選択肢を増やせる


②1枚だけのサポートを、デッキに入れることができる


対戦の局面に応じて、トラッシュから使いたいサポートの種類を選べることは「バトルサーチャー」だけの強みです。例えば、山札を引きたいのか、相手のバトルポケモンを入れ替えたいのか、相手のプレイを妨害したいのか。


「バトルサーチャー」がなければ、自分の使いたいタイミングで特定のサポートを引かなければいけないので、プレイの難易度はグッと上がります。


そして、サポートの選択肢が増えることで、相手にプレッシャーを与えることもできます。例えば、トラッシュの「バトルサーチャー」を確認して、あと何回くらい「グズマ」が使われる可能性があるか、といったことです。


また、海外のレギュレーションでは、「バトルサーチャー」が使えないため、「グズマ」や「N」は4枚採用されることも多いようです。


それに比べて、日本ではこれらのカードは1~2枚採用されることが多いですが、それは「バトルサーチャー」のおかげで可能なこと、とも言えそうです。



【ポイント5】とっても奥が深い!?こだわりハチマキ編。

こだわりハチマキ

いよいよ最後の紹介になりました!相手の「ポケモンGX・EX」に与えるダメージが大きくなる 「こだわりハチマキ」の効果が強力であるのは、間違いないでしょう。

しかし、HPが200を超えるような「ポケモンGX・EX」が増える中で「+30」というダメージは、一見すると大したことのないように感じます。それなのに、なぜ「こだわりハチマキ」は必ず採用されるのでしょうか。

その大きな理由は、「確定数」が変わるということです。


①確定数を減らす

カプ・テテフGX
ゾロアークGX

例えば、相手のバトル場に「カプ・テテフGX」。自分のバトル場に「ゾロアークGX」がいるとします。


ワザ「ライオットビート」で、相手の「カプ・テテフGX」をきぜつさせたいですが、自分のベンチには6匹しかポケモンがおらず、このままでは140のダメージしか与えることができません。


その場合、次の相手の番のワザ「エナジードライブ」で、 自分の「ゾロアークGX」がきぜつしたり、サポート「グズマ」や「アセロラ」の効果で、「カプ・テテフGX」がバトル場から逃げてしまう可能性もあります。


そこで登場するのが、「こだわりハチマキ」。 自分の「ゾロアークGX」が、相手の「カプ・テテフGX」をきぜつさせる確定数を「2」から「1」に変えることができるのです。


ちなみに今回の例に限らず、確定数が 「3」から「2」や、 「4」から「3」になる場合もあるので、自分のデッキに合わせて考えてみましょう。


②弱点をつくと効果倍増

ルガルガンGX
カプ・ブルルGX

2つ目のパターンです。例えば、相手のバトル場に「ルガルガンGX」。自分のバトル場に「カプ・ブルルGX 」がいるとします。


ワザ「しぜんのさばき」を使えば、確定数「1」で「ルガルガンGX」はきぜつしますが、残念ながらまだ基本草エネルギー1つしかついていません。


「こだわりハチマキ」をつければ、ワザ「つのでつく」を4回使うか、ワザ「しぜんのさばき」に必要なエネルギーを集めなくても、確定数「2」で相手の「ルガルガンGX」はきぜつします。


このように、「こだわりハチマキ」の効果と弱点を組み合わせると、 強力な「ポケモンGX・EX」に対しても、大きな効果を発揮します。

プレミアムトレーナーズボックスでデッキ作成


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【ポイント2】拡張パック「ウルトラサン」「ウルトラムーン」のカードと組み合わせて、さらに強いデッキを作ろう

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