拡張パック「ハドウシーカー」に、原哲夫先生がイラストを描き下ろした「マキシの熱血」のSAR(スペシャルアートレア)が登場します!
登場を記念した原先生のインタビューを掲載!

イラストレーター・漫画家:原哲夫
- 【経歴】
- 1961年 東京都生まれ。
- 1982年 週刊少年ジャンプ(集英社)にて『鉄のドンキホーテ』で連載デビュー。
- 1983年 原作に武論尊を迎えて『北斗の拳』を連載開始。自身最大のヒット作となる。
- 1990年 『花の慶次~雲のかなたに~』の連載を開始。
- 2001年 週刊コミックバンチにて『蒼天の拳』を連載。
- 2010年 月刊コミックゼノンにて『いくさの子 -織田三郎信長伝-』を連載。現在も戦国武将シリーズを描き続ける。
手の残像は、最初から描くつもりだったわけではないんだけど、描いているうちにどんどん増えていって...僕の世界観で表現するなら、千手の残像拳!という感じなのかな?

マキシの熱血(拡張パック「ハドウシーカー」収録)
――今回制作いただいたのは『ポケットモンスター』シリーズに登場するノモセシティのジムリーダー「マキシ」という人物ですが、ご依頼を受けたときの最初の印象をお聞かせください。
前回「イルカマンex」を描かせてもらったときは、ポケモンらしさを守りながらも僕らしいかっこいい迫力を加えたいと思っていて、その両立には非常に苦労したことを覚えています。今回のマキシはプロレスラーでしたし、前回の経験で表現の振り幅の加減もつかめていたので楽しんで描けました。

イルカマンex(ハイクラスパック「テラスタルフェスex」収録)
――具体的にはどういったところが楽しかったでしょうか?
プロレスラーなので、たくましさとか筋肉の表現をね、どう表現しようかと考えました。僕はリアルさを追求する作画にこだわりをもっているので、どこまで表現するかを考えました。実は当初はもっと筋肉をつけた出来上がりを考えていたのですが、皆さんのイメージとの塩梅を想像しながら、推敲の過程で徐々に筋肉の表現を抑えていきました。その感じが伝わるといいですね。(笑)
――こちらに迫ってくる気迫溢れるイラストですね。どのようにレイアウトを考えていかれたのでしょう。
全身をしっかり表現するために、最初はリングの上に立つ彼を下から見上げるアングルを考えていました。彼の背後には天井のリングライトが見えていて、それがなんとなく北斗七星に見えたらどうだろう、という感じで。でもどうしても顔が小さくなってしまうので、前傾姿勢で表情を大きく描けるレイアウトに変更しました。そうしたら、なんとなく描いていくうちに、背景に手の残像を入れたらより僕らしくなるのかなと思って、だんだんと加えていったんですよ。手をたくさん描いていくのは手間なんですけどね。やっぱり大変で、「やるんじゃなかった」と思いつつも、どんどん増えていって。大きさのバランスも難しいので何度も調整して、ここは苦戦しましたね。ただ、そうしないと僕の味が出ないんじゃないかなと思ってね。そう思いながら描いているうちに、手の残像がまた増えていって。苦労はしましたけど、皆さんにお届けできる1枚に仕上がったんじゃないかと思います。僕の世界観でこれを表現していいなら、千手の残像拳!という感じじゃないかな。
――貴重な制作のウラ話をお聞かせいただきありがとうございます。随所に先生のこだわりがつまっているということですね。
彼の全身を描く過程でいろいろ試行錯誤しました。まず僕ならではのデフォルメとして一番手前の手はとても大きく表現するために、遠近法を強めに意識して描いています。また迫力を出したかったので彼が手前に向かって空中をジャンプしている構図にしました。その中で引き締めつつも筋肉で僕らしさを表現したかったので、腕の線にもこだわっています。あとは目ですかね。リアルさを追求した眼差しを目指したので、ここは1つの挑戦でもありました。
――マキシの表情から生まれている陰影と残像の部分の鮮やかな対比からもよりリアルな印象を感じます。
僕の作品は色を何度も重ねて作り上げていくから、そうやって陰影を作っていくと色がくすみがちになるんだよね。だから様々な画材を試して研究してるんだけど、だんだんと色を塗りこんでも沈まない表現ができるようになってきて。それがある程度うまく表現できているんじゃないかなとは思います。手の残像部分のカラフルな感じと、彼は水タイプのポケモン使いということで、水を表現するために水玉も入れて、楽しい画面になるように描いていきました。
水玉も作画途中で思いついて入れたんだよね。これがまた大変で。(笑)水玉がいい具合に光を反射している角度とか、みずみずしい感じとか、大きさのバランスとかに苦労して何度か描き直して、無事に仕上がってくれました。
僕はアナログで描くことや、特に塗りにこだわっていて、原画ならではの味を伝えていきたいと思っているんだけど、例えば絵具を重ねて塗りの厚みを出したりする感じだね。でも印刷すると盛った部分に影ができちゃったりする。だから盛り具合は抑えつつ、どう手描きの原画ならではの味を出していくかには、こだわっているかな。手作業で作る風合いだからこそ、伝わるものがあるのかなと思っています。
――ハイクラスパック「テラスタルフェスex」ではイルカマンを描いていただき、今回マキシを描いていただきました。ポケモンと人物。それぞれを描いてみて感じたこと、表現の差や共通点などがあればお聞かせください。
イルカマンも水タイプのポケモンだったから、この2枚を並べたときにあまり違和感が無いように描いてみました。僕の作風は漫画であるけれどアートでもあるというハイブリッドなところを目指しているので、この2枚もそうなるように取り組みました。違いでいうと、「イルカマンex」のほうが絵具はかなり厚塗りでした。それに比べると「マキシの熱血」はハイライトを効かせて、すこし印象を変えているので、「イルカマンex」より「マキシの熱血」はすっきりした感じに仕上がっています。色のくすみやハイライトの違いを見比べると楽しんでもらえるかもしれません。
――パックを開封してこのカードに出会った方に、ぜひメッセージをお願いします。
先日仕事でイタリアに行ったとき、僕の描いた「イルカマンex」のカードを持って会いに来てくれたファンの方に会いました。とても嬉しかったですね。この商品にもきっとたくさん素敵なカードが収録されていると思いますが、パックを開けた時に僕の描いたカードが入っていることが、皆さんの楽しみの1つになれば幸いです。
(2枚並んだ「イルカマンex」と「マキシの熱血」のカードを眺めながら)並べると収まりもいいし、僕の3枚目が欲しくなってきちゃったな!ぜひ僕の幻の3枚目にも期待していただけると嬉しいね。なんて。
原哲夫先生が描き下ろした特別なカードの原画を展示!
ポケモンセンターメガトウキョーに併設されたポケモンカードステーションで、原哲夫先生がイラストを描き下ろした「マキシの熱血」の原画とカードを展示します!展示期間は、2026年11月30日(月曜日)から2027年1月11日(月曜日・祝日)までです。
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所在地〒170-6002
東京都豊島区東池袋3-1-2 サンシャインシティ 専門店街アルパ 2F -
アクセス東京メトロ有楽町線「東池袋駅」より徒歩約3分
JR線・東京メトロ・西武線・東武線「池袋駅」より徒歩約8分
都電荒川線「東池袋四丁目停留場」より徒歩約4分
