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「ポケモンジャパンチャンピオンシップス2025」優勝者インタビュー

2025.6.27
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6月21日(土)・22日(日)に開催された「ポケモンジャパンチャンピオンシップス2025」(以下「PJCS2025」)の各リーグ優勝者にインタビューを実施しました。実際に使用されたデッキとあわせてご紹介します。



マスターリーグ優勝 フカセ カブ選手

詳しいデッキレシピはこちら


―――優勝おめでとうございます。まずは今のお気持ちを聞かせてください。

夢のようです。今年の初めにチャンピオンズリーグ2025 東京で友達のフジタ ハルト選手が優勝して、今大会で自分が優勝するといったドラマのような展開になりました。



―――ポケカを存分に楽しんでいる様子が伝わってくる決勝戦でしたが、ご自身で振り返ってみていかがでしたか?

主人公になったような気分でした(笑)。決勝戦は17連勝と優勝がかかった大事な試合で、相手は友達のホンダ ナオヤ選手という最高の舞台だったんです。1戦目負けてしまった時は「そっちが主人公だったか~」と思いましたが、そこから2戦目、3戦目を制して逆転勝ちという展開には自分でも痺れました。



―――今大会全体としてはいかがでしょうか?

自分は優勝まで、負けなしの17連勝をして駆け抜けてきました。伝説になるようなことを成し遂げられて、嬉しく思います。



―――17連勝は驚異的な戦績ですね! 今大会で使用したデッキと特徴を教えてください。

1日目はマリィのオーロンゲexを軸にしたデッキ、2日目はタケルライコexを軸にしたデッキを使いました。今大会は1日目が1本先取形式、2日目が2本先取形式でそれぞれのルールにあわせてデッキを選んでいます。 2本先取形式で強いと感じたタケルライコexは、後攻1回目の番からサイドをとれることを重要視し、アカマツの枚数を増やして、特性「ほうせきさがし」のヨルノズクを入れない構築にしました。そのため、じゃんけんに勝ったら必ず後攻を選ぶようにしています。 仮に先攻を取ることになっても、タケルライコexがとにかく強力なため大きな問題はありませんでした。

また、決勝戦の2戦目のように、相手がバトル場のポケモン1匹の状態で先攻1回目の番を終えると、そのまま勝てるようにしているのも狙いのひとつです。先行1ターン目にあまり動けなかった進化主体のデッキにはうまく刺さっていました。



タケルライコex

―――特性「ほうせきさがし」のヨルノズクが入っていない点は驚きました。デッキを決めた経緯を教えてください。

自分は優柔不断なところがあり、チェックインの直前まで悩むことが多いんです。 今大会の1日目はドラパルトexのデッキを使う予定でしたが、当日の朝にフジタ ハルト選手からマリィのオーロンゲexのデッキレシピが送られてきて、そのデッキを使おうと急遽決めました。2日目も同様に、友達からもらったタケルライコexのデッキレシピで戦っています。 そのため、練習があまりできていない状況だったため、ポケカ歴15年で培ったプレイングと主人公補正で挑みました。


―――フカセ選手が考える、このデッキの苦手な対面はありますか?

タケルライコexの同型マッチです。デッキをうまく回せたほうが勝てるマッチアップになるため、相手にやりたいことをさせないように、後攻1回目の番スボミーのワザ「むずむずかふん」を使うことが多かったです。



スボミー


―――今大会で活躍したカードを1枚だけ選ぶとしたら、どのカードになりますか?

最終戦で大活躍だったジャッジマンと言うしかなくないですか!? 実は使ったのは最後の試合だけなのですが、その試合だけは本当にジャッジマンがドラマを作ってくれたと感じています。 ほかにはプライムキャッチャーボスの指令ポケギア3.0が優秀でした。相手のベンチのポケモンをバトル場に呼び出して攻撃できるのは、シンプルながらやはり強力です。



ジャッジマン

―――「ポケモンワールドチャンピオンシップス2025」(以下、「ポケモンWCS2025」)に向けての意気込みをお願いします。

世界1位を目指しています。ジュニアリーグ時代に出場した「ポケモンワールドチャンピオンシップス」では、3位まで勝ち上がったのですが、優勝には届きませんでした。 今大会の決勝戦の配信卓が本当に楽しかったので、「ポケモンWCS2025」でも決勝戦まで勝ち進んで、また主人公のような姿を見せたいと思っています。




シニアリーグ優勝 ヨシハラ ダイゴ選手

詳しいデッキレシピはこちら


―――優勝おめでとうございます。今のお気持ちを聞かせてください。

優勝するためにこれまで頑張ってきたので、めちゃくちゃ嬉しいです。僕としては今回の大会はシニアリーグとして最後の試合でした。一緒に練習している仲間たちが勝っている中、僕は最近あまり勝てていなかったので、最後に優勝できて感無量です。



―――決勝戦は3戦目までもつれ込み、最終戦で見事に決めきりました。決勝戦を振り返ってみていかがでしたか?

決勝戦2本先取の1戦目は手札が悪く、正直「負けたな」と思っていました。しかし、相手は自分よりも手札が悪かったようで、なんとか勝利を掴み取りました。そして2戦目ですが、実は2日目で初めて負けたんです。決勝戦までのトーナメントは2勝0敗で勝ち進んでいたので、ここにきてはじめて負けてしまい、かなりメンタルにきました。 最後は相手にスタジアムを引かれたら負けてしまう場面で、しっかりと引かれてしまったので仕方がなかったと思っています。




―――手札にある3枚のスタジアムを見せつけられていましたね......。優勝を決める運命の3戦目はどうでしょう。

山札を見てサイドにいっているカードを確認した時は、本当にびっくりしました(笑)。普段はポケモン、エネルギー、トレーナーズの順で山札にあるカードをチェックするのですが、ジュラルドン2枚と基本鋼エネルギー4枚が山札になく、これはまずいと焦りました。




―――苦笑いもこぼれていましたね。そんな状況の中、攻めるようなプレイで相手を追い詰めて、最後はワザ「レイジングハンマー」の宣言で勝利。その瞬間はどのようなお気持ちでしたか?

「勝った......」とは思いましたが、実感が沸かなくて。2戦目で負けた時にメンタルもやられて「このまま負けてしまう」と思っていたので、3戦目を勝てた時は表現しきれないほど嬉しかったです。




―――今大会全体を振り返ってみていかがでしたか。印象に残っている試合などあれば教えてください。

やはり決勝戦が強く印象には残っています。そのほかだと、準決勝のマリィのオーロンゲexとの試合も、テツノツツミジーランスがサイドにいってしまっていたため、苦戦したのを覚えています。

2日目はタケルライコexと3戦、マリィのオーロンゲexと2戦しました。タケルライコexに対しては絶対に勝つ気持ちで挑んだので、あまり苦戦はしませんでした。




―――今大会で使用したデッキと、デッキを決めた経緯を教えてください。ブリジュラスexは少し珍しいような印象です。

ブリジュラスexを1日目と2日目の両日で使いました。実はこのデッキは2日目のみで使用する予定だったんです。1日目はマリィのオーロンゲexを使おうと考えていたのですが、練習であまり勝てませんでした。 ほかに使用するデッキもなかったので、「2日目で使う予定のデッキを1日目でも使っちゃえ」と考え、両日で使用することにしました。その結果、僕も優勝することができましたし、同じデッキを共有して使用した友達もマスターリーグでポケモンWCS2025の出場権利をゲットできました。




―――思い切ったデッキ選択が功を奏したのですね! 練習はどれほどされたのでしょうか?

土日など多い日は10時間以上プレイしています。平日も長くて6時間、短くても3~4時間は練習しました。プレイを忘れない、というのが大事だと思っています。




―――練習時間の長さからも情熱を感じます。デッキの特徴を教えてください。

ブリジュラスexは、ロケット団の監視塔ロケット団のびっくりボムが登場したことにより、タケルライコexに対して勝率が上がったと感じています。 直前で使用者が増えると考えていた、ヨノワールが入っていないドラパルトexとマシマシラが入ったデッキに対しても強いなという評価です。



ロケット団の監視塔
ロケット団のびっくりボム


―――今大会で活躍したカードを1枚だけ選ぶとしたら、どのカードになりますか?

テツノツツミです。現環境はスボミーやピィなどHP30のポケモンが多く、バトル場に出てくるそれらのポケモンを特性「ハイパーブロアー」でベンチと入れ替え、マシマシラの特性「アドレナブレイン」のダメカン3つできぜつさせることで、サイドを複数とる動きがしやすくなります。この動きがとても強かったなと。

そのほか、この特性でHPが低いポケモンがバトル場に出てきたらブリジュラスexのワザ「メタルディフェンダー」で攻撃。HPが高いポケモンがブリジュラスexを攻撃してきたら、特性「きおくにもぐる」のジーランスをベンチに出して、ジュラルドンのワザ「レイジングハンマー」で攻撃するのも強力でした。



テツノツツミ

―――念願の「ポケモンWCS2025」への切符を勝ち取りましたが、世界大会に向けての意気込みをお願いします。

優勝しか狙っていません! 頑張ります!




ジュニアリーグ優勝 アナン ユウト選手

詳しいデッキレシピはこちら


―――優勝おめでとうございます。今のお気持ちを聞かせてください。

決勝戦は配信卓ということもあり緊張しましたが、優勝できてとにかく嬉しいです! 持っていなかったポケモンWCS2025の出場権利も獲得できて、胸がいっぱいです。



―――丁寧なプレイングで1戦目を制し、続く2戦目もサイド数6-1からの大逆転でしたね! この喜びを誰に伝えたいですか?

家族と、一緒に練習をしてくれた仲間たちに伝えたいです。




―――観客席ではご家族や仲間たちからの歓声が沸いていました。練習はどれほどされたのでしょうか?

チャンピオンズリーグ2025 宮城が終わった後、ポケカを少し休憩していた期間がありました。ですが、PJCS2025の1週間前から30戦以上は練習したと思います。




―――今大会で使用したデッキと、デッキを決めた経緯を教えてください。

ドラパルトexマシマシラを組み合わせたデッキです。実は使うデッキはずっと悩んでいました。 PJCS2025の1週間前には1度決めていたのですが、上手い方にアドバイスをいただき、少し型を変更して使うことにしました。30戦以上も練習をしたのは、どの対面も十分に練習できていなかったというのもあります。

最初に使おうと考えていた、ヨノワールとサマヨールの特性「カースドボム」を駆使したドラパルトexのデッキは、現環境に多いマリィのオーロンゲexやサーナイトexデッキに練習であまり勝てませんでした。 ただ、マシマシラと組み合わせたデッキはマリィのオーロンゲexには勝てていたのでこのデッキに決めました。



―――デッキの特徴も教えてください。

今回使ったデッキは、有名プレイヤーのアライ ケイト選手が海外大会「ポケモン ノースアメリカ インターナショナル チャンピオンシップス」(NAIC)で使用していたレシピを使用させていただきました。 同じく有名プレイヤーのレクレフ トード選手のドラパルトexデッキにはボスの指令が4枚入っていますが、このデッキではそのうち1枚をシェイミに入れ替えた構築になっています。



シェイミ

―――憧れの選手を参考にしながらも、環境を読み取ってデッキ選択をしたのですね。今大会で活躍したカードはありますか?

活躍したカードは2枚あります。1枚目はラティアスexです。タケルライコexをはじめとするテンポの早いデッキに対しては、序盤にスボミーのワザ「むずむずかふん」で相手のテンポを遅らせたいんです。 スボミーをベンチからバトル場に出すとなると、バトル場のポケモンのエネルギーをトラッシュしてにげないといけません。エネルギーをトラッシュせずにバトル場のたねポケモンをにがすことができる特性「スカイライン」は、重要な役割がありました。 ほかにもマラカッチガチグマ アカツキexを一度バトル場に出した後に、ベンチに下げる時にも活躍してくれました。



2枚目はガチグマ アカツキexです。タケルライコex対面では、ベンチにガチグマ アカツキexを出しておくだけで相手にプレッシャーをかけることができます。攻撃をしてポケモンをたくさん倒したといったわけではありませんが、存在感がよかったです。





ラティアスex
ガチグマ アカツキex

―――最後に次の目標である「ポケモンWCS2025」に向けての意気込みをお願いします。

ポケモンWCS2025では、より強い人たちと戦うことになると思います。ルールもBO3形式になるため、さらに練習を増やして、世界大会に向けて頑張りたいと思います!


年に一度の日本一を決める戦い、ポケモンジャパンチャンピオンシップス。「テラスタル」のポケモンや「古代」「未来」のポケモン、「トレーナーのポケモン」など、さまざまなデッキがぶつかり合う今年の大会は、タケルライコexとオーガポンexデッキ、ブリジュラスexデッキ、ドラパルトexデッキが優勝に輝きました。
今年の世界大会「ポケモンワールドチャンピオンシップス2025」は、アメリカ・カリフォルニア州アナハイムで開催予定。世界一を目指す選手の皆さんを、是非一緒に応援しましょう!

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