いよいよ、今週末!8月18日からアメリカで始まる世界大会「ポケモンワールドチャンピオンシップス(以下、ポケモンWCS)」。前回はマスターリーグ日本チャンピオンとして出場するミヤモトミサキさんにお話を伺いましたが、今回はジュニアリーグ日本チャンピオンのヨシナリツブラさんと、シニアリーグ日本チャンピオンのニシグチレイジさんにインタビュー!ポケモンカードを始めたときのエピソードや競技プレイを志すきっかけ、強くなる秘訣、ポケモンWCSへかける意気込みなどをうかがってきました!
ヨシナリ選手インタビュー
ーーまず、はじめてにヨシナリ選手がポケモンカードゲームを始めることになったきっかけを教えてください!
「お父さんとママが『ポケットモンスター ブラック・ホワイト』のゲームをしていたので、私もポケモンが好きになりました。ポケモンの情報TV番組を見ていて、『ポケモンカードゲームBW はじめてセット』のCMをみてポケモンカードをやってみたいと思いました。」
ーーポケモンが好きでポケモンカードをやってみたいと思ったんですね。はじめてセットは誰におねだりしたんでしょうか?
「お父さんに「ポケモンカードを買って!」をおねだりしましたが反対されました。お父さんが反対した理由は、少しでもカードを買ってしまうとお父さん自身がすべてのカードを欲しくなってしまうからだそうです。」
ーーお父さーん!(笑)
「でも私が何度もおねだりをするのでお父さんとママが相談をして、はじめてセットを買ってくれました。私はポケモンカードって面白い!!と思いました。お父さんは、せっかくカードを買ったから使わないともったいないと思いショッピングセンターのポケモンカードの大会に出るようになりました。」
ーーなるほど、お父さん一緒にポケモンカードの大会に出るようになったんですね!それではヨシナリ選手が競技プレイを志すようになったきっかけを教えてください。
「2013年に公式大会の予選免除権をもらえるジムチャレンジに参加しましたが、2014年にジュニア世界チャンピオンになる人にボロ負けをして、もっと、もっと、強くなりたい!と思いました。」
ーー強いプレイヤーに勝ちたいという気持ちが競技プレイへ向かわせたんですね!ヨシナリ選手はふだんはどんな方々と練習をしているのでしょうか?
「カードショップに行って、お店の店長さんや店員さん、HPPというポケモンカードのチームの人達と対戦してもらっています。それと妹やお父さんとも朝練習しています。」
ーー幅広い年齢のプレイヤーと一緒にたくさんの練習をこなしているんですね!見事にジュニアリーグで優勝を勝ち取った『日本チャンピオン決定戦2017』ですが、特に印象に残ったシーンを教えてください。
「一番のピンチは決勝トーナメントの1回戦で、対戦相手がものすごく強くて1度負けてしまったけど諦めないで頑張って、その後2連勝して1回戦を突破出来たことです。決勝戦の対戦相手のデッキは特性「もりののろい」のオーロットデッキでした。オーロットデッキのために入れた特性「ひかりをのみこむ」のギラティナがサイドに落ちてしまいましたが、毎日練習していたのでなんとか勝って優勝することが出来て嬉しかったです。」
ーー普段の練習があったらからこそピンチを平常心で乗り越えられたということでしょうか。では、今週末はからはじまる『ポケモンWCS』ですが、意気込みを教えてください!
「1つの試合ごとに私は優勝するんだ!と言いきかせて強い人と対戦しても諦めないで頑張ります。」
ーーこれから競技プレイを目指す人へアドバイスはありますか?
「朝にみんなが寝ている時間に早起きをして、練習!昼にみんなが遊んでいる時間に練習!夜にみんながTVをみてくつろいでいる時間に練習!他の人よりも努力すること!その練習をするために私に時間を使ってくれる人達に感謝することが私のアドバイスです!」
ーーす、すさまじい熱を感じます...!日々の努力と感謝が自分を強くするんですね!!では最後になりますが、ヨシナリ選手が感じるポケモンカードの魅力はなんでしょうか?
「学校だとだいたい私と同じ年の友達としか話しませんが、年上の人や年下の人ともポケモンを通じてはじめてでも、友達になれることです。」
ーーたしかにそうですね!幅広い年齢のプレイヤーと特訓に励むヨシナリ選手、世界大会の舞台でも頑張ってください!
ニシグチ選手インタビュー
ーーまずは、ニシグチ選手がポケモンカードゲームをはじめるきっかけとなったエピソードを教えてください。
「2012年の『ポケモンカードゲームBW』の時です。当時は他のカードゲームをしていたのですが、知り合いがポケモンカードで遊んでいるのを見て、ルールがシンプルなのに奥が深いところが面白そうだなと。自分も始めて大会にも行ってみたいと思ったのがきっかけでした。」
ーーなるほど、では最初から競技プレイに興味があったというかんじだったんですね。本格的に競技プレイをはじめたのはいつ頃ですか?
「始めて数ヶ月の頃に、公式大会に初参加しました。当時お気に入りだったダークライEXデッキを使いました。当時は、勝つごとに抽選券を配られて、抽選で選ばれた4人がクライマックスステージに上がれるという形式でした。」
ーー抽選の結果はどうだったんでしょう...?
「何枚か抽選券を獲得しましたが、正直当たらないと思ってました。ところが、当選者発表で自分の番号が呼ばれ、とても驚きました。クライマックスステージは、配られたカードから即席でデッキを組んで対戦するという特殊なルールで困惑しましたが、なんとか決勝戦まで勝ち進むことができました。」
ーーおお!!!
「決勝戦では負けてしまいましたが、始めて間もない自分が準優勝できたのは嬉しく、次は優勝したい!と思ったのが競技プレイを目指したきっかけでした。」
ーーはじめての公式大会で準優勝だなんて、それだけでもスゴイです!!ニシグチ選手はふだんはどんな方とポケモンカードの練習をしているんでしょうか?
「自主大会や公式大会を通して知り合ったシニアリーグで仲が良い人と、その周りの人たちで集まって練習しています。正直、周りが強いので練習では負け越すこともよくあります(笑)ポケモンカードだけではなく、普段から会って遊ぶような関係です。 」
ーー素敵な関係ですね!シニアリーグで優勝をおさめた「日本チャンピオン決定戦2017」でしたが、特に印象に残ったシーンを教えてください。
「大会前日までデッキが決まらず、とても焦っていました(笑)最終的に、その前日の大会で使ったダストダスデッキにオーロット、ゲッコウガ対策になるギラティナを入れて使うことにしました。」
ーーそのメタゲーム予想は的中したんでしょうか?
「当日は、予選の対戦は全てよるのこうしんデッキと当たりました。うまくいかず、負けそうになることも何度もありましたが、なんとかトーナメントに残ることができました。準々決勝、準決勝もよるのこうしんデッキとの対戦でした。」
ーーここまでくると逆によるのこうしんに愛されているかんじもしますね(笑)よるのこうしんは対策をしたデッキタイプではなかったと思うのですが、どうして勝てたのでしょうか?
「よるのこうしんデッキには自分の中で戦い方を決めていたからです。たとえば相手がシェイミEXを出して早く展開しようとしたらネクロズマとカプコケコを使ってサイドをとるなど...」
ーーなるほど、戦い方の対策はしていたんですね。
「準々決勝に勝ち、トラベルアワードが決まった時には、正直すでに嬉しさでいっぱいでした。準決勝では知り合いとの対戦だったのですが、お互い楽しく対戦できてよかったと思います(笑)」
ーー決勝戦はどうでしたか?
「決勝戦は相手がゲッコウガだったので、対策になるギラティナを出して戦おうと思っていたのですが、2本目ではサイドに落ちてしまい、負けてしまいました。ここまで来るのに積み重なった疲労もあり、とても苦しい対戦だったのですが、他の2本を取り、なんとか優勝することができました。自分の夢が達成できて、とても嬉しかったです。」
ーーこれまで競技的にポケモンカードゲームを取り組んできたニシグチ選手ですが、ニシグチ選手が感じるポケカの魅力を教えてください。
「ポケモンカードでは、他のカードゲームと違って60枚のデッキのほとんどを使う試合も少なくないです。なので、60枚の中のたった1枚の違いが大きな意味を持つことがあったり、デッキがとても強くなることがあったりします。ここがポケモンカードの魅力だと思います。」
ーーなるほど、たしかにそうですね!これから競技プレイを目指す人へアドバイスがあれば教えてください。
「他のゲーム等での経験が、ポケモンカードに活きてくることがあります。もしポケモンカードで行き詰まることがあったら、他のカードゲームや、ボードゲームなんかに目を向けてみるのも良いかなと思います。」
ーー視野を広く持つのも時には大事なんですね。さて、いよいよ今週末18日からはじめる「ポケモンWCS」ですが、意気込みはいかがでしょうか?
「自分にとっては初めての世界大会ということで緊張しています。さらに、国内ではシニアリーグでしたが、WCSではマスターリーグなので今まで以上に練習してます。悔いのないよう頑張りたいと思います!」
ーーニシグチ選手、世界大会でも頑張ってください!