

ゲームの前には大人も子供もないというのが、子供にとってもうれしいことみたいですね。
子供の遊びですと、こっちが付き合って遊んであげるという接し方になりますが、トランプやUNOだと運の要素もありますし、みんながフラットに対等に遊べるというのはゲームの力だと思います。下手すれば子供が勝ちますし。
たとえば子供と相撲を取っても手加減して遊んであげるという感じになりますから。子供とは対等な立場で遊んだほうが子供も喜びますし、大人も疲れないんですよね。
私の場合、『ポケモンカード』は本気でやっていますから(笑)。おかげで、子供たちのあいだでけっこう人気者になっていますよ。大人を倒すのが楽しいようで、子供たちが私と遊びたいって言ってくれます(笑)。

最初のころはこんなルールを覚える力があるんだったら、将棋やチェスを覚えたほうが将来役に立つんじゃないかと思ったんですが、『ポケモンカードゲーム』にも世界大会があるんですよね。
だから子供たちが大きくなったら、外国の同世代の人たちと「俺はこれが好きだった」と、『ポケモン』の話題で盛り上がるのかもしれないと思って。そう考えると、ちょっと不思議な気がしますね。

たかが子供の遊びと思わず、自分も入ってみるとけっこうおもしろいと思います。子供がいろいろなことを覚えるお土産もありますし(笑)。
くり返しになりますが、子供の好きというパワーはものすごいものがあると思うんです。

何より、足し算、引き算、漢字などは覚えたいという気持ちを持って取り組んだほうが楽しいと思うんですよね。学校の押しつけで「覚えなさい」と言われてやるより、楽しく勉強できるきっかけにもなるので、私はそういうキャラクターの力を使わない手はないなと思います。
得るものは大きいと思うので、ぜひうまく利用してほしいですね。あと、何より実際にやってみると単純におもしろいですよ(笑)。

1962年12月31日生まれ。大阪府出身。歌人。1987年に発売した第一歌集『サラダ記念日』がベストセラーとなり、一世を風靡。
1988年に現代歌人協会賞を受賞する。現在では、歌集のほか、エッセイ、翻訳、小説などを手掛け、多彩な才能を見せる。近著は、7歳になる息子との日常を綴ったエッセイ『かーかん、はあい 子どもと本と私』(朝日新聞出版/2巻まで刊行中)など。
2009年5月、第2回ベストマザー賞を受賞。
俵万智さんのツイッターはこちら ⇒ http://twitter.com/tawara_machi