「ワールドチャンピオンシップス2008」デッキ解説
2008年09月01日
こんにちは、PCLミヤシタです。今回のブログでは、ポケモンカードゲームの世界チャンピオンを決める大会「ワールドチャンピオンシップス2008(以下、世界大会)」で活躍したデッキを解説します。
世界大会で使えるカードは、大まかに言って、ポケモンカードゲームシリーズの「ホロンの幻影(かげ)」(PCG7)から、ポケモンカードゲームDPシリーズの「月光の追跡」「夜明けの疾走」(DP4)までです。このレギュレーションで最有力と思われていたのが、「エルレイド・サーナイト」デッキです。実際、アメリカの代表選手を決定する大会「National Championships」でも、多数の入賞者を出していました。「National Championships」から世界大会までの短い間に、各選手は、この本命デッキを使うのか、これに対抗できるデッキを作るのか、色々と悩んだことでしょう。
紹介するデッキレシピは、ジュニアディビジョン(1997年以降の生まれ)で2位に入賞した、板垣拓斗君の「エルレイド・サーナイト」デッキです。大本命のデッキですが、レシピの細部から、たくさんの工夫が見てとれます。
| ポケモンのカード | シリーズ | 枚数 |
|---|---|---|
| ラルトス | DP3 | 4枚 |
| キルリア | DP3 | 2枚 |
| エルレイド | DP3 | 2枚 |
| サーナイト | DP4 | 2枚 |
| サーナイトLV.X | DP4 | 1枚 |
| オムスター | WCP | 1枚 |
| ベトベター | DP3 | 1枚 |
| ベトベトン | DP3 | 1枚 |
| オタチ | DP3 | 1枚 |
| オオタチ | DP3 | 1枚 |
| ヤジロン | DP4 | 1枚 |
| ネンドール | DP4 | 1枚 |
| ホロンのポワルン | PCG7 | 1枚 |
| 合計 | 19枚 | |
| トレーナーのカード | シリーズ | 枚数 |
|---|---|---|
| かいの化石 | DP4 | 1枚 |
| ふしぎなアメ | DP4 | 4枚 |
| 暴風 | PCG8-B | 2枚 |
| 夜のメンテナンス | DP2 | 2枚 |
| ワープポイント | DP1 | 3枚 |
| オーキドはかせの訪問 | DP3 | 3枚 |
| ギンガ団の賭け | DP2 | 2枚 |
| ダイゴのアドバイス | WCP | 2枚 |
| ニシキのネットワーク | PCG1-B | 4枚 |
| ハマナのリサーチ | DP3 | 3枚 |
| 湖の結界 | DP2 | 1枚 |
| 合計 | 27枚 | |
| エネルギーカード | シリーズ | 枚数 |
|---|---|---|
| 超エネルギー | - | 4枚 |
| 闘エネルギー | - | 1枚 |
| コール・エネルギー | DP4 | 3枚 |
| Wレインボーエネルギー | PCG8-B | 4枚 |
| スクランブルエネルギー | PCG9-B | 2枚 |
| 合計 | 14枚 | |
それでは、各カードについて解説していきます。
エルレイドは、昨年の「バトルロード サマー★2007」でも猛威をふるいました。大ダメージを出せる「サイコカッター」が強力です。もはや説明不要ですね。
もう1匹の主役、サーナイトは、便利なポケパワーと戦略的に使えるワザを持っています。このデッキには、手札を増やしたり山札からカードを持ってきたりするサポートのポケモンが少ないように見えるかもしれませんが、サーナイトのポケパワー「テレパス」が充分に便利なので、この構築で問題ないのでしょう。
そのサポートのポケモンとしては、定番のネンドールの他に、オオタチが使われています。サーナイトの「サイコロック」やポケモンのどうぐ「封印の結晶」など、この環境にはポケパワーを使えなくするカードが多いので、オオタチが選ばれたのでしょう。主力のポケモンが2種類2枚ずつとなっているこのデッキでは、山札の上からランダムにカードを引いてくるネンドールの「コスモパワー」よりも、山札から好きなカードを持ってこられるオオタチの「するどいめ」のほうが、役に立つ場面があるのかもしれません。
その他の、1枚ずつ入れられているポケモンのカードについて解説します。まずはベトベトン。草エネルギーがついている相手のポケモンをどくにする「どくせいヘドロ」を持っていますが、これは草タイプのデッキだけに有効なポケボディーではありません。「Wレインボーエネルギー」や「スクランブルエネルギー」など、すべてのタイプとしてはたらくエネルギーがついているポケモンも、どくにできるのです。ミラーマッチ(「エルレイド・サーナイト」デッキ同士での対戦)で特に活躍する1枚です。
オムスターは、あまり見かけないカードですが、ワザ「ひきもどす」がとても強力です。エルレイドの「ソニックブレード」を連発して、相手の進化ポケモンの残りHPを「50」にしておいて、その後「ひきもどす」でまとめて退化させれば、サイドを一気に取ることができます。
板垣君の「エルレイド・サーナイト」デッキは、よく考えられたデッキだったのですが、決勝戦の相手とは相性が最悪でした。相手のデッキの主力ポケモンはドクロッグ(EP08)とハッサム(DP4)です。ドクロッグは、エルレイドやサーナイトの弱点をつけますし、ハッサムは、特殊エネルギーがついているポケモンに対して大ダメージを与えます。どちらもワザエネルギー1個で攻撃できるため、スタジアム「クリスタルビーチ」を入れたデッキ構築が可能になります。「エルレイド・サーナイト」デッキにとって、「Wレインボーエネルギー」や「スクランブルエネルギー」が無効化されてしまうこのスタジアムは致命的です。優勝したロビンソン君のデッキは、大本命の「エルレイド・サーナイト」デッキに対して有利に戦えるように、構築されていたのです。
世界一のプレイヤーを決定する大会ともなると、デッキの構築に、たくさんの工夫や考えが込められています。「どのデッキを使うか」そして「どのデッキに対して勝てるように構築するか」というプレイヤーの試行錯誤の跡を、デッキレシピから読み取るのは、いつも興味深いものです。みなさんも、こんなハイレベルな対戦の舞台に立ってみたいと思いませんか? この秋から始まる「ポケモンワールドチャンピオンシップス 日本代表決定大会」にチャレンジして、来年の日本代表の座を、ぜひとも目指してくださいね。
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